世界で大ヒットし、昨年日本でも公開された『ヴァチカン美術館4K3D 天国への入口』の製作陣が再結集し、“イタリア・ルネサンス絵画の宝庫”と呼ばれるウフィツィ美術館と、世界遺産の街フィレンツェを撮影した新作『フィレンツェ、メディチ家の至宝 ウフィツィ美術館3D・4K』が、7月9日よりシネスイッチ・銀座ほか全国で公開される。
本作では、ボッティチェリの《春》や《ヴィーナスの誕生》、レオナルド・ダ・ヴィンチ《受胎告知》などウフィツィ美術館が誇る傑作の数々を紹介するほか、ダ・ヴィンチ未完の傑作《東方三博士の礼拝》を修復後、映像で初公開。加えて、美術館や館内の作品を撮影するにとどまらず、ドローンで空撮したフィレンツェの美しい街並みや、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂などの建造物も高精細3Dでスクリーンに映し出される。
劇中では、サイモン・メレルズ扮するロレンツォ・デ・メディチ(1449~1492)が進行役として、華々しくも重厚なルネサンスの世界へと導いてくれる。かつてと変わらぬフィレンツェの赤いレンガ屋根。ミケランジェロ作《ダヴィデ像》の顔に間近に迫る迫力の画。当時は珍しかった女流画家アルテミジア・ジェンティレスキ《ホロフェルネスの首を斬るユディト》の鬼気迫る画面――。『美の巨人たち』(テレビ東京)でお馴染みの俳優・小林薫のナレーションも心地良い。
6月19日に行われた試写会後には、東京造形大学教授で西洋美術史家の池上英洋氏と美術ブログ『弐代目・青い日記帳』主宰のTak氏のトークを開催。池上氏は映画について「写真でも映像でも、実際の作品の魅力を1割も伝えられていないものが多い中で、絵の質感など細部にまで迫る映像技術の高さが凄い。また、この映画はただ美しい絵を見せるというものではなく、歴史の中でどのようなストーリーがあってその絵が制作されたのかをしっかりと説明している」と評した。
世界最高水準技術の3D・4K映像で旅するフィレンツェの黄金時代。ぜひ堪能してほしい。
映画『フィレンツェ,メディチ家の至宝 ウフィツィ美術館 3D・4K』
文部科学省選定 東京都推奨映画
監督:ルカ・ヴィオット
脚本:ラウラ・アッリエーヴィ
撮影:マッシミリアーノ・ガッティ
編集:アレンティーナ・コルティ、アンドレア・フィオレンティーノ
音楽:マッテオ・クラッロ
原題:FLORENCE AND THE UFFIZI GALLERY in 3D|4K
2015/イタリア映画/カラー/97分
後援:在日イタリア大使館、イタリア文化会館 推薦:イタリア政府観光局
提供:テレビ東京、日経映像、コムストック・グループ
配給:コムストック・グループ 配給協力:クロックワーク
宣伝:サニー映画宣伝事務所 プレス編集協力:青野尚子
予告編
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