ZOZOTOWN前澤氏も2作品を落札
サザビーズ・ニューヨークは5月11日に行われた現代美術のイブニング・セールで総額2億4,219万4,000ドル(約266億7千万円)の売り上げを達成したと発表した。これは過去6年間で最高の数字だという。
セールを牽引したのはサイ・トゥオンブリーの《Untitled(New York City)》で、落札額は3,670万ドル。同作は作品完成の数か月後に出品者の元に収蔵されており、今回のセールが初のお披露目の場となった。「Blackboad」シリーズの中でもブルーのワックスクレヨンで描かれた唯一の作品だ。またトゥオンブリー作品はほかに《Untitled(Bacchus 1st Version V)》が出品、同シリーズの作品がオークションに出品されるのは初めてであり、1,537万ドルで落札された。
また5月10日のクリスティーズでバスキアの《Untitled》を5728万5,000ドル(約62.4億円)で落札し一躍時の人となったZOZOTOWN代表・前澤友作氏は、サザビーズでも2作品を落札。クリストファー・ウール《Untitled》を1,391万4,000ドルで、またエイドリアン・ゲーニーの《Self Portrait as Vincent Van Gogh》を予想落札価格上限の8倍以上にあたる256万ドルで落札した。
今回のセールについてサザビーズ・ニューヨーク現代美術部長のグレゴワール・ビロー氏は「マーケットのテイストに添ったテーラーメードの出品陣容、というわれわれが目指した目標をその通り達成した結果となった」とコメント。「ヨーロッパやアメリカだけでなく、アジアからも多くの入札があり、わが社のチームが新人、ベテラン一丸となって強さを発揮し、世界中のお客様から信頼を得ていることが裏付けられた」としている。
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