審査員に小林正人、スプツニ子!ら
現代芸術振興財団は、「第2回CAFAA賞」の募集を開始した。CAFAA賞(Contemporary Art Foundation Artist Award)は現代芸術にかかわるアーティストを対象としたアートアワードで、次なる世代の柱となる才能あるアーティストを選抜し、国際的に活躍するきっかけを提供することを目的に、2015年より実施しているもの。
今回の最優秀賞受賞者には、賞金300万円に加え、ターナー賞受賞者を多数輩出した実績を持つ英・デルフィナ財団との提携により、現代アートシーンの中心であるロンドンで3ヶ月間にわたる滞在制作の機会が与えられる。同財団はスペイン出身の慈善家デルフィナ・エントレカナレスによって設立された、ロンドン最大のインターナショナル・レジデンス。1988年にシェアスタジオスペースとしてオープンし、主にアフリカや南アジア、中東のアーティストを対象に運営されていたが、2007年に財団を設立し規模を拡大。現在は全世界から7年間で200人を超えるアーティストとキュレーターを招へいしてきた。
歴代の滞在アーティストには、マーク・ウォリンジャー、ジェーン&ルイス・ウィルソン、タシタ・ディーン、マーティン・クリード、グレン・ブラウンをはじめとするターナー賞受賞者のほか、シャンタル・ジョフィ、マイケル・ラデッカー、ファルハド・モシリ、ヤン・ヘギュ、スーザン・ヘフナ、ヴィム・デルボア、ホスロー・ハッサンザデ、ハリル・ラバーといった有名アーティストも含まれる。
今回の参加資格は現代アートを制作するもので応募作品の形式は自由(サイズ規定あり)。日本国籍を有する、あるいは日本在住で大学・大学院などの教育機関を卒業後、10~15年程度のアーティストが対象となる。応募締め切りは7月15日で結果発表は9月中旬を予定。審査員はアーロン・セザー(デルフィナ財団 ディレクター)、小林正人(画家)、スプツニ子!(現代美術家)の3氏。
募集要項と応募書類は、現代芸術振興財団ウェブサイトからダウンロードできる。
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