ルシアン・フロイド、エド・ルーシェイ、アンソニー・カロ…
今年日本で設立50周年を迎えるグローバル金融グループUBSのアート・コレクションがこの夏、東京に来日する。
UBSは現代美術を中心に長らく芸術活動をサポートしており、とりわけアートフェア「アート・バーゼル」に対する支援や、ソロモン・R・グッゲンハイム財団と共同で主宰する異文化間プロジェクト「グッゲンハイム UBS MAP グローバル・アート・イニシアチブ」などで知られている。また今年2月には東雲のTOLOTで「アニー・リーボヴィッツ展」を単独コミッションで開催したことも記憶に新しい。
1960年代以降の変転めざましい美術に焦点を当てるUBSアート・コレクションは、絵画、版画、写真、ヴィ デオアートや彫刻までを含む多様な分野をカバー。常設の展示施設を持たない同コレクションは56カ国余り、837箇所を超える施設に収蔵されており、その総数は実に30,000点以上に及ぶ。
「12 Rooms 12 Artists UBSアート・コレクションより」と題された今展は、歴史ある駅舎を展示室とする東京ステーションギ ャラリー独自の空間を12の部屋の集合に見立て、その一部屋ごとにUBSアート・コレクションから厳選した12作家を当てはめる。出品作家はルシアン・フロイド、エド・ルーシェイ、アイザック・ジュリアン、アンソニー・カロ、荒木経惟、リヴァーニ・ノイエンシュヴァンダー、ミンモ・パラディーノ、小沢剛、デイヴィッド・ホックニー、サンドロ・キア、 陳界仁 チェン・ジエレン、 スーザン・ローゼンバーグ。
特にルシアン・フロイドとエド・ルーシェイはそれぞれ30点弱が展示され、展覧会の軸といえる存在だ。平面、映像、立体など約80点が並ぶ今回。日本でまとめて見る機会の少ない作家が紹介されるとともに、趣のある空間を鮮烈な作品で読み替える試みともなる。
【会期】2016年7月2日(土)~9月4日(日)
【会場】東京ステーションギャラリー(東京都千代田区丸の内 1-9-1)
【TEL】03-3212-2485
【休館】月曜、7月19日(火) ※7月18日(月・祝)は開館
【開館】10:00~18:00(金曜は20:00まで、入館はそれぞれ閉館30分前まで)
【料金】一般1,000円 高校・大学生800円 中学生以下無料
【関連リンク】東京ステーションギャラリー