新進18作家を一堂に―「第10回 美術家連盟新会員奨励展」銀座で開催

2016年06月10日 16:09 カテゴリ:最新のニュース

 

 

東京・銀座の美術家連盟画廊にて「第10回 美術家連盟新会員奨励展」が開催される。

 

日本美術家連盟が会員間の交流や制作活動の支援として2007年より毎年開催するもので、新入会者のうち若い世代の作家を中心に紹介する。今年は日本画の泉 東臣、賀川明泉、川﨑洋子、洋画の青柳 緑、沖永啓高、加藤正悟、河野 健、近藤麗子、相馬 亮、安冨洋貴、山野聖一、吉田雅子、版画の三瓶光夫、庄漫、安原典子、彫刻の親松真理子、中村公之、浜田修子の18名が展示を行う。

 

 

吉野 毅監事

展示の監修を行う吉野 毅監事は「通常のグループ展は、テーマや会派など何かしらのフィルターがかかっているもの。しかし、この今展の作家はジャンルも素材も所属もばらばらで、フタを開けてみるまでどのような展示になるか私にも分かりません。美術界の今後を担う彼らの作品がどのように響き合うのか、とても期待しています」と語る。

 

会員の高齢化が進む中で、若い世代の入会を促す狙いもあるようだ。「公募団体に所属していない作家にとっては、同世代のつながりが出来るのは心強いようです。美術家連盟は、いわゆる美術家の職能組合で助け合いの場です。この展覧会をきっかけに、若い作家たちに連盟のことをもっと知ってほしいですね」。

 

日本美術家連盟は、個人加盟による美術家の全国組織として、安井曾太郎を初代会長に1949年創立。美術家相互の連絡連携を深め、美術家の職能を擁護するとともに、美術に関する調査研究、情報発信、普及・啓蒙などの事業を行っている。現在の理事長は洋画家の山本貞氏。正会員数は約5,300名(日本画・洋画・版画・彫刻の4部門)に上る。

 

出品作家のプロフィールは以下。

 

【日本画】

泉 東臣(1979年千葉県生まれ、東京藝術大学大学院修了)

賀川明泉(サロン・ブラン美術協会委員)

川﨑洋子(女子美術大学卒業)

 

【洋画】

青柳 緑(1978年生まれ、女子美術短期大学専攻科修了)

沖永啓高(2015年 第12回二科東京支部展 新人賞、第100回記念二科展 第100回記念賞)

加藤正悟(1981年生まれ、多摩美術大学大学院修了)

河野 健(1973年北海道生まれ、愛知県立芸大卒業)

近藤麗子(武蔵野美術大学卒業)

相馬 亮(1975年福島県生まれ、尚絅学院大学准教授、モダンアート協会会員)

安冨洋貴(1978年香川県生まれ、京都造形芸術大学大学院修了)

山野聖一(宝塚造形芸術大学卒業)

吉田雅子(女子美術大学卒業、日洋会会友)

 

【版画】

三瓶光夫(1974年福島県生まれ、多摩美術大学卒業、日本版画協会準会員)

庄漫(1972年中国・上海生まれ、文化学園大学卒業)

安原典子(多摩美術大学大学院修了、日本版画協会会員)

 

【彫刻】

親松真理子(明治大学卒業)

中村公之(1969年愛知県生まれ、多摩美術大学卒業、無盡窯窯主)

浜田修子(東京藝術大学卒業)

 

展示風景

 

展示風景

 

展示風景

 

【会期】2016年6月13日(月)~25日(土)

【会場】美術家連盟画廊(東京都中央区銀座3-10-19 美術家会館6階)

【TEL】03-3542-2581

【休廊】日曜

【開廊】11:00~19:00(最終日は17:00まで)

【料金】無料

 

【関連リンク】一般社団法人 日本美術家連盟

 

 


関連記事

その他の記事