川崎市岡本太郎美術館は7月16日(土)より鉄道を美術の眼を通して見る「鉄道美術館」展を開催する。
山陽新幹線開通の岡山駅に壁画《躍進》をつくり、国鉄が国営化された記念として公式メダル《出発》をデザインするなど岡本太郎は鉄道との縁が深いアーティストだった。荒野を切り開き自然と抗いながら鉄路を開拓した時代から人々は夢を託して街をつくり、人と文化の交流を通して様々なドラマを生んできた鉄道は文化の象徴として存在している。
本展は機能から生まれる車両造形、街を繋ぐ鉄道路線、緻密な運行システム、鉄道が織りなす街や自然の風景など、人々を魅了し続ける鉄道をテーマに、美術の眼を通して味わう試みとしている。
会場では鉄道のテイストを作品に取り入れながら遊びの空間を創造する現代アーティスト、パラモデル、市川平、原倫太郎、角文平、栗山貴嗣と岡本太郎とのコラボレーションによる巨大ジオラマを展示。また鉄道絵画のコーナーでは、歌川広重の浮世絵から長谷川利之、中村宏、山口晃、福島尚など時代を超えて作家が描く鉄道の姿を展示。資料・映像のコーナーでは懐かしの鉄道ポスター、時刻表、鉄道車両模型、トレインマーク、佐々倉実による列車の映像など鉄道ファンのみならず楽しめる要素が盛り込まれている。
なお会期中の7月16日(土)~24日(日)はパラモデルが会場で作品を公開制作する。
【会期】2016年7月16日(土)~10月10日(月・祝)
【会場】川崎市岡本太郎美術館(神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5)
【TEL】044-900-9898
【休館】月曜(7月18日、9月19日、10月10日は開館)、祝日の翌日
【開館】9:30~17:00(入館は閉館30分前まで)
【料金】一般1000円 高校・大学生・65歳以上800円 中学生以下無料
【関連リンク】川崎市岡本太郎美術館