曽根裕デザインの特別ラベルが付いた数量限定のオルネッライア大容量ボトル9本が5月20日、ロサンゼルスのハマー美術館で開催されたガラ・パーティー「ヴェンデミア・ダルティスタ」で競売にかけられ、11万4,000ユーロ(約1,425万円)を達成した。サザビーズが進行役を務めた同オークションの収益は同美術館に寄贈された。
このプロジェクトは、世界の著名アーティストに、その年のオルネッライア・ワインの個性を解釈してアートとして表現した作品を創作してもらうもので、2009年に創設。今年は日本人アーティストの曽根が2013年のヴィンテージ“L’Eleganza”「エレガンツァ」を表現したラベルをデザインした。
曽根は1965年静岡県生まれ。東京藝術大学美術学部建築科卒。ロサンゼルス在住の画家・彫刻家。これまでスイスのクンストハレ・ベルン、コロラドのアスペン美術館、シカゴ大学ルネッサンス・ソサエティ(以上2006年)、ロサンゼルス現代美術館(2003年)、豊田市美術館(2002年)などで個展を行うほか、2003年の第50回ヴェネツィア・ビエンナーレでは小谷元彦とともに日本館の制作を行った。また作品は、シカゴ美術館、アトランタのハイ美術館、スイスのクンストハレ・ベルン、森美術館、ロサンゼルス現代美術館、東京都現代美術館、ニューヨーク近代美術館、ロンドンのテート・ギャラリー、ニューヨークのホイットニー美術館などに所蔵されている。
同プロジェクトはこれまでに100万ユーロを超える収益を上げ、その全額が世界各地の様々なジャンルの芸術活動を支える財団や美術館に寄贈されている。主な寄贈先は、ニューヨークのホイットニー美術館、ベルリンの新ナショナル・ギャラリー、ロンドンのロイヤル・オペラ・ハウス、香港と上海のH2財団、ミラノのポルディ・ペッツォーリ美術館、トロントのオンタリオ美術館、バーゼルのバイエラー財団など。