国内国外を問わず広く作品を募集することにより、優れた作品の発表と鑑賞の場を提供し、芸術文化の発信地として、国際文化交流と地域文化の向上を図る公募展「第1回 枕崎国際芸術賞展」(主催:枕崎市、枕崎市教育委員会)の公開審査が6月1日・2日に行われ、大賞に菅亮平「White Cube -12」「White Cube -18」が選ばれた。大賞賞金は200万円(買い上げ)。
菅は1983年愛媛県生まれ。東京藝術大学大学院博士後期課程修了。イメージの本来的な性格である虚構性をテーマに、自作ミニチュアを撮影した写真を題材とした作品を制作する。12年から取り組む「White Cube」シリーズでは、世界中から収集した美術館やギャラリーの写真、設計図をもとに模型を作製している。出品作は「光の効果が巧みで、鑑賞者の想像力を掻き立てる。絵画の王道を歩みながらも現代性を感じさせる」と評価された。準大賞(1点:100万円 買い上げ)は、第32回上野の森美術館大賞展において絵画大賞を受賞した王青(1960年中国・上海生まれ)の「うつろい時」「ガラスの部屋」。
審査員は千住 博(画家・京都造形芸術大学教授)、保科豊巳(画家・東京藝術大学副学長)、曲 徳益(画家・台北芸術大学教授・關渡美術館館長)の3氏。審査会の様子は動画サイト「YouTube」で公開されている。⇒〈第1回 枕崎国際芸術賞展 作品審査・講評〉
大賞含む入賞36点、入選91点は、7月18日(月・祝)から9月4日(日)まで、枕崎市文化資料センター南溟館で展示される。
【会期】2016年7月18日(月・祝)~9月4日(日)
【会場】枕崎市文化資料センター南溟館(鹿児島県枕崎市山手町175)
【TEL】0993-72-9998
【休館】会期中無休
【関連リンク】第1回 枕崎国際芸術賞展