中平卓馬からフルクサスまで!松井みどりがIMA CONCEPT STOREで連続講座を開催

2016年06月16日 13:42 カテゴリ:最新のニュース

 

六本木のIMA CONCEPT STOREにて、美術評論家・松井みどりによる連続講座「言葉、物、自己と他者:1960~70年代の写真、現代美術、ダンスにおける現実との接触」が7月19日(火)より開催される。

 

このレクチャーシリーズでは、写真や美術、ダンスにおいて、新しい「前衛」の意識と方法が生まれた「コンテンポラリー」の原点とも言える1960~70年代に焦点を当てる。取り上げるのは中平卓馬、森山大道、菅木志雄、李禹煥といった日本の前衛作家や、ヨーロッパの前衛集団・シチュエーショニスト・インターナショナル、音楽家のジョン・ケージ、フルクサスのチェアマンであるジョージ・マチューナス、そしてポストモダンダンスの理論家/振り付け家/ダンサーであるイボンヌ・レイナーとトリシャ・ブラウン。その言葉と作品をたどりながら、彼らが共有していた問題意識や方法を明らかにし、そこから現代の芸術観賞、批評、実践に生かせる思考を拾いあげる。全7回の講座スケジュールは以下の通り。

 

1:7月19日(火)
「中平卓馬:世界像から断片へ;不動の視点対動き続ける無数の視点」
2:7月21日(木)
「中平卓馬:ものとの出会いと自己の事物化」
3:7月26日(火)
「森山大道:記憶と予感の間で成立する写真」
4:7月28日(木)
「ロラン・バルト:かつてあったもの、光、ジェスチャー、イメージ/ロザリンド・E・クラウス:オブジェとしての写真と痕跡」
5:8月2日(火)
「ものへの回帰と知られざる「自己」の発見: 菅木志雄:主観の外にあるものの様態の開示/李禹煥:ものを通して蘇る自己の詩的感覚」
6:8月4日(水)
「つくられた曲からただの音へ:ジョン・ケージとフルクサス」
7:8月9日(火)
「タスク、日常、身体;ポストモダンダンスの即物性:イヴォンヌ・レイナー/トリシャ・ブラウン」

 

【講師プロフィール】
松井みどり

松井みどり

松井みどり

美術評論家。東京大学大学院英米文学博士課程満期退学、プリンストン大学より比較文学の博士号取得。国内外の美術学術誌や企画展カタログに同時代の日本や英米の現代美術の潮流や作家について論文を寄稿。執筆カタログは、『Super Rat: Chim↑Pom』 (パルコ出版、2012); 『Ryan Gander: Catalogue Raisonnable』 Vol. 1 (フランコ・フィッツパトリック出版、2010); 『Ice Cream』(ファイドン、2007); 『Copyright Murakami 』(ロサンゼルス現代美術館、2007); 『Little Boy: the Art of Japan’s Exploding Subculture』 (ジャパン・ソサエティ、エール大学出版部、2005)。著書に『芸術が終わった後のアート』(朝日出版、2002)『マイクロポップの時代:夏への扉』(水戸芸術館、2007)、『ウィンタ−ガーデン:日本現代美術におけるマイクロポップ的想像力の展開』(原美術館、2009)。現在多摩美術大学非常勤講師。

 

【会場】IMA CONCEPT STORE(東京都港区六本木5-17-1 AXISビル3F)

【受講料】18,000円(税抜)

【定員】50名(最小催行人数:15名)

【時間】各回19:30~21:00(開場:19:15~)

【申込期限】2016年7月18日(月)

【申込み】IMA CONCEPT STORE公式サイトより

 


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