ドイツ・デュッセルドルフを拠点に国際的な舞台で活躍する美術家・竹岡雄二を紹介する展覧会が、埼玉県立近代美術館と遠山記念館の2館で同時開催される。

竹岡は1946年京都府生まれ。京都市立芸術大学で彫刻を学び、72年にデュッセルドルフ国立美術大学に日本政府国費留学生として留学し、79年まで在学。95年から2013年までブレーメン芸術大学の教授を務めている。彫刻の台座を作品化した「台座彫刻」など、「つくること」ではなく「見せること」に視点を置いた作品制作を行い、その表現は作品が展示される空間・場所・環境に目を向けたものへと拡がってきた。

今回、埼玉県立近代美術館では、約30年間のドイツでの活動を20点あまりの代表作で振り返るとともに、「見せる」という観点から作家が選んだ遠山記念館所蔵の伝統的な美術品を展示する。遠山記念館では、文化財として知られる遠山邸の和風建築を舞台に6点の作品を展示。その活動を回顧するだけでなく、竹岡が新たな試みに挑む展覧会となる。

【会期】2016年7月9日(土)～9月4日(日)

【会場】埼玉県立近代美術館(さいたま市浦和区常盤9‐30‐1)
【会場】遠山記念館(埼玉県比企郡川島町白井沼675)

【TEL】048-824-0111
【TEL】049-297-0007

【休館】月曜、7月18日(月)開館　※遠山記念館は7月19日(火)も休館

【料金】〈埼玉県立近代美術館〉一般1,000円　大高生800円　中学生以下・障害者手帳持参者および付添1名無料
【料金】〈遠山記念館〉一般700円　大高生500円　中学生以下・障害者手帳持参者200円引き

【関連イベント】

◆アーティスト･トーク「竹岡雄二氏に聞く」聞き手：建畠晢（埼玉県立近代美術館館長）
【日時】7月9日(土)15：00～16：30（開場は30分前）
【会場】埼玉県立近代美術館2F講堂
【定員】100名（当日先着順）
【料金】無料

◆アーティスト･トーク「台座から空間へ」
【日時】7月10日(日)13：30～14：30
【会場】遠山記念館・邸宅（要観覧料）

◆担当学芸員によるギャラリー・トーク
【日時】7月30日(土)15：00～16：00
【会場】埼玉県立近代美術館2F展示室（要観覧料）

◆キュレーターズ・トーク、ノーカット版
【日時】8月21日(日)13：00～16：30
※開場は30分前、出入自由・休憩有
【会場】埼玉県立近代美術館2F講堂
【定員】100名（当日先着順）
【料金】無料

【関連リンク】埼玉県立近代美術館　遠山記念館