〔東京会議〕ディスカッション

公益社団法人 企業メセナ協議会(尾崎元規理事長)は 5月27日、東京・日本橋で「芸術・文化振興と社会創造における企業の役割～ASEANネットワークの構築に向けて～〔東京会議〕」を開催した。

この日参加したのはASEANのタイ、マレーシア、シンガポール、オーストラリア(インドネシアは事情により欠席)の企業・団体の文化担当者らで、各国の企業メセナの現状報告と今後の見通しなどを語った。日本からは渡辺健・ベネッセホールディングス直島事業室長、中村俊郎・中村ブレイス代表取締役、舟橋香樹・大日本印刷理事ICC本部長がプレゼンテーションを行った。

近年、東南アジアとの交流を深める中でメセナに対する関心が高まりつつある。同協議会では、日本の企業メセナの発信とASEAN諸国との相互交流を進め、今年は3月にインドネシアで開催。この東京会議に続き、マレーシアでも開催予定(8月24日)で、多方向の文化交流の重要性について議論する。益々深まるであろう企業と文化芸術の国際間交流。ASEAN全体に広がる文化振興プラットフォーム「KMK ASEAN」の構築を目指すという。