北アルプス展望美術館(池田町立美術館)は、国内有数の避暑地として知られる長野・安曇野に1994年開館。正面に北アルプス連峰と安曇野の広大な景観を一望する丘に位置し、「息をのむほど美しい」といわれる景観のなか、モティーフやテーマに沿った秀作を常設展示。趣向を凝らした企画展も随時開催している。
今夏、同館が夏休み企画として開催するのは「MONSTER MASK展」。映画や大型のテーマパークなどで使われる見るも恐ろしいマスクの数々を展示し、「美術館」をひと夏限定の「恐怖の館」へと変貌させる。
モンスターマスクは一般的にはホラーマスクと呼ばれ、映画や大型テーマパークなどで使用されるラテックス素材のマスク。現実にはない奇異な姿に変身できるモンスターマスクは、ハロウィンイベントの高まりを背景に、一般でもより一層注目を集めている。
本展では、特殊メイクさながらのハイクオリティなマスクを制作する堀岡伸弘と、およそ40年にわたって活動を続けるアメリカのDeath Studiosの作品およそ70点を一堂に展示。製作方法やリアルな造形表現を通し、モンスターマスクの魅力を紹介する。
通常のメイキャップでは不可能だった立体的な造形の変化を可能にし、多くのホラー・SF映画の歴史を作り出してきたマスク。画面越しではなく、存在を感じながら細部まで鑑賞する新しい鑑賞体験をぜひ楽しんでほしい。
【会期】2016年7月1日(金)~8月31日(水)
【会場】北アルプス展望美術館(長野県北安曇郡池田町大字会染7782)
【TEL】0261-62-6600
【休館】月曜、祝日のとき翌日
【開館】9:00~17:00(入館は16:30まで)
【料金】一般800円 高・大生600円 小・中学生200円 ※未就学児は保護者同伴のこと
【関連リンク】北アルプス展望美術館