三菱一号館美術館は2017年前半に開催される2展覧会のラインナップを発表した。
■オルセー美術館所蔵ナビ派の名品展(仮) 2017年2月4日(土)~5月21日(日)
19世紀末、ゴーガンの芸術や日本の浮世絵から影響を受け、パリで結成された前衛的な若手芸術家集団ナビ派。自らを「ナビ(預言者)」と呼んだこのグループは、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットンらを中心に、静かながら革新的な活動を繰り広げていった。同展では、最も重要なナビ派コレクションを有するオルセー美術館の監修により、こんにち国際的に評価が高まるナビ派芸術を日本で初めて本格的に紹介する。
■レオナルド×ミケランジェロ展(仮) 2017年6月17日(土)~9月24日(日)
15世紀イタリアで画家として才能を発揮し、建築、科学、解剖学の分野にまで関心を広げ「万能人」と呼ばれたレオナルド・ダ・ヴィンチ。10代から頭角を現し「神のごとき」と称された世紀の天才彫刻家ミケランジェロ・ブオナローティ。同展は、芸術家の力量を示す上で最も重要とされ、全ての創造の源である素描(ディゼーニョ)に秀でた2人を対比する日本初の展覧会。素描のほかに油彩画、手稿、書簡など、トリノ王立図書館やカーサ・ブオナローティ所蔵品を中心におよそ65点(うち日本初公開作品約30点)が一堂に会する。イタリアが生んだ2人の天才の「最も美しい」とされる素描、レオナルド作《少女の肖像/〈岩窟の聖母〉の天使のための習作》と、ミケランジェロ作《〈レダと白鳥〉のための頭部習作》を間近で見比べる貴重な機会となる。
※上記展覧会のタイトル・会期・内容等は2016年6月時点のものであり、今後変更になる可能性あり。
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