ARATANIURANOでは現在、坂本夏子による個展 「画家の網膜」が開催されている。
坂本夏子は1983年熊本県生まれ。2012に年愛知県立芸術大学大学院美術研究科博士後期課程を修了。 「絵画の庭―ゼロ年代日本の地平から」(2010年、国立国際美術館)、「魔術/美術—幻視の技術と内なる異界」(2012年、愛知県美術館)、「であ、しゅとぅるむ」(2013年、名古屋市民ギャラリー矢田)、「はじまり、美の饗宴展 すばらしき大原美術館コレクション」(2016年、国立新美術館)をはじめとするグループ展に参加するほか、3ヶ月の滞在制作を経て行われた個展「ARKO 2013 坂本夏子」(2013年、大原美術館)、梅津庸一との二人展「正しい絵画のつくり方」(2013年、ARATANIURANO)が開催されるなど注目を集めている。また近年ではアーティスト・コミュニティ「パープルーム」にも参加し、 国内各地で行われるグループ展に出品している。
「絵画でしか表せない世界」 を描きたいという坂本。絵とは何か、という問いに対する答えの一つとして、今展では光の視覚情報を電気による神経信号へ変換する「網膜」を手がかりに、特異な絵画世界へと鑑賞者を導く。会場では、約15点の油彩作品とドローイングとともに、ステンドグラスによる作品やオブジェ等も展示。
なお会期中には美学者の秋庭史典と 「画家の網膜」 をテーマにした対談を開催。また伊藤亜紗とのイベントでは、 伊藤のテキストをモチーフに坂本が絵を描く実験的なパフォーマンスも行われる。
【会期】2016年7月9日(土)~8月6日(土)
【会場】ARATANIURANO(東京都港区白金3-1-15-2F)
【TEL】03-5422-8320
【休廊】日・月曜・祝日
【開廊】11:00~19:00
【料金】無料
【関連リンク】ARATANIURANO
■対談 「画家の網膜」
【日時】7月16日(土) 16:00~17:00
秋庭史典(美学)×坂本夏子
■「伊藤亜紗さんと絵をかく」
【日時】7月23日(土) 14:00~15:00
伊藤亜紗(美学)×坂本夏子
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