7月26日より京都芸術センターにて「感覚のあそび場―岩崎貴宏×久門剛史」展が開催、ともに日常的な事物や現象をもちいてインスタレーション作品を制作する2人の最新作が発表される。
岩崎は1975年広島県生まれ。来年開催の第57回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館出品作家として選出され、今最も注目を集める一人。日用品を解体・再構築した繊細な作品や、壮大な歴史的建造物の緻密な模型など、鑑賞者の見立てや記憶、スケール感などさまざまな次元の感覚をゆさぶり、イマジネーションによる広大な風景を創出している。今回が京都での初展示となる。
久門は1981年京都府生まれ。昨年の日産アートアワードでオーディエンス賞を受賞し、今年の「VOCA2016」ではVOCA賞を受賞。チェルフィッチュの公演『部屋に流れる時間の旅』(ロームシアター京都、2016年)では音・舞台美術を担当するなど、幅広い活躍を見せる。様々な現象や歴史を採取し、音や光、立体、プログラミングを用いて、個々の記憶や物語と再会させるインスタレーションを制作している。
今展では、京都芸術センターの空間を活かした新作インスタレーションをそれぞれ展示。両者の代表的な過去作もあわせて出品する。夏休みの時期にあわせ、子どもから大人まで楽しめる展覧会となるだろう。
【会期】2016年7月26日(火)~9月11日(日)
【会場】京都芸術センター ギャラリー北・南、和室「明倫」(京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2)
【TEL】075-213-1000
【休館】8月14日(日)~16日(火)
【開館】10:00~20:00
【料金】無料
関連イベント
■アーティスト・トーク
【日時】7月26日(火) 15:00-16:30
【会場】ギャラリー北・南、和室「明倫」を巡回
【集合】ギャラリー南
【料金】無料(事前申込不要)
■夏休み企画×明倫茶会(両アーティストが席主となったお茶会)
【日時】8月21日(日) 11:00/13:00/14:00/15:00
【会場】和室「明倫」
【待合】ギャラリー南
【席主】久門剛史、岩崎貴宏
【植物】西山隼人(「みたて」店主)
【料金】1000円 ※お飲み物とお菓子付き
【定員】各回20名(先着順・要事前申込)
■ギャラリー・ツアー(担当スタッフによる展覧会解説)
【日時】1:8月6日(土) 2:8月27日(土) 14:00-15:00
【会場】ギャラリー北・南、和室「明倫」を巡回
【集合】ギャラリー南
【対象】1:一般 2:子ども(未就学児~小学3年生)※2は保護者同伴のこと
【料金】無料
【定員】各回20名(先着順・要事前申込)
【関連リンク】京都芸術センター
【関連記事】
第57回ヴェネチア・ビエンナーレ、日本館出品作家は岩崎貴宏に決定
VOCA2016受賞者決まる VOCA賞に久門剛史氏