「アートアワードトーキョー丸の内2016」の公開審査が7月25日に行われ、村田勇気(むらた・ゆうき)の《大気圏》がグランプリに選ばれた。
「アートアワードトーキョー丸の内」は、若手アーティストの発掘・育成を目的とする現代アートの展覧会で、今年で第10回目。これまでに紹介したアーティストは約320名に及び、現在では国内のみならず海外のアートフェスティバルや展覧会に参加するなど、活躍の場が広がっている。
今回は、東京・丸の内の丸ビル1階丸キューブと3階回廊を会場に、全国の主要な美術大学・芸術大学・大学院の卒業制作129点の中から選抜した20作品を展示。公開審査を経て、グランプリほか全10賞が決定された。審査員は今村有策(トーキョーワンダーサイト館長)、木村絵理子(横浜美術館主任学芸員)、後藤繁雄(編集者、クリエイティブディレクター、京都造形芸術大学教授)、小山登美夫(小山登美夫ギャラリー代表、明治大学国際日本学部特任准教授)、高橋明也(三菱一号館美術館館長)、建畠晢(多摩美術大学学長、埼玉県立近代美術館館長)、野口 玲一(三菱一号館美術館学芸員グループ長)の各氏。※50音順
受賞者は以下
【グランプリ】賞金20万円/三菱一号館美術館歴史資料室での作品展示
村田勇気(東京藝術大学大学院)《大気圏》
【三菱地所賞】三菱一号館美術館歴史資料室での作品展示
吉田桃子(京都市立芸術大学大学院)《FL.stay》
【shu uemura賞】シュウ ウエムラのSNSや広報活動等を通じた受賞者の紹介
香月美菜(京都造形芸術大学大学院)《From one stroke》
【フランス大使館館賞】アンスティチュ・フランセ東京エントランスホールでの作品展示
村上 早(武蔵野美術大学大学院)《息もできない》《ふるえ》
【今村有策賞】賞金5万円(以下同)
渡邊拓也(東京藝術大学大学院)《道具と思考のインスタレーション》
【木村絵理子賞】
表 良樹(東京藝術大学大学院)《Tectonics》
【後藤繁雄賞】
高山夏希(東京造形大学大学院)《From as one》《無題》
【小山登美夫賞】
丸山 純(名古屋造形大学)《間》
【高橋明也賞】
中村 萌(京都造形芸術大学大学院)《Daydreaming (usagi)》
【建畠晢賞】
水谷昌人(京都市立芸術大学大学院)《torsion(Francis Bacon / Three Studies for a Crucifixion)》
なお、10周年を記念して会場では、過去9回における展示の様子や受賞作品、受賞者のコメント等を紹介するスライドショーも設置されている。
【展覧会】アートアワードトーキョー丸の内2016
【会期】2016年7月25日(月)~8月3日(水)
【開催時間】11:00~21:00
【会場】丸ビル1階マルキューブ、3階回廊(東京都千代田区丸の内2-4-1)
【料金】無料
【関連リンク】a.a.t.m. アートアワードトーキョー丸の内2016