文化庁、国際交流基金アジアセンターおよび文化遺産国際協力コンソーシアムは9月25日、文化遺産国際協力コンソーシアム設立10周年を記念したシンポジウム「文化遺産からつながる未来」を、東京・品川のTKPガーデンシティ品川で開催する。
政府機関、大学・研究機関、民間助成団体などによって構成される「文化遺産国際協力コンソーシアム」は、タリバンによるバーミヤン石仏の破壊をきっかけとして2006年に設立。海外の文化遺産保護に関する国内における連携及び協力の推進を目的に、これまで文化遺産の保存や活用に関するさまざまなプロジェクトを支援してきた。しかし、近年の自然環境の悪化をはじめ、紛争や自然災害の頻発などが、以前にも増して文化遺産の保護と活用に対する脅威となっていることは間違いなく、文化遺産に関する日本の国際協力が今後どうあるべきなのかを、改めて考えるべき時期に来たと言えるだろう。
本シンポジウムでは、将来においてどのような協力が可能か、またその実現のために今何をすべきなのかについて、専門家が具体例を紹介しながら語り、文化遺産の国際協力における将来像を考える糧とする。申込みは、文化遺産国際協力コンソーシアム公式サイトのフォームより(無料・定員300名)。
プログラム
講演1「文化遺産を支える人々の輪―混迷つづく国際社会の中で」
岡田保良(国士舘大学イラク古代文化研究所 所長)
講演2「〈クローン文化財〉の文化遺産への活用と定義―デジタルとアナログを組み合わせた技術による人材育成」
宮廻正明(東京藝術大学教授)
講演3「文化遺産保存に対するJICAの取組―誰一人取り残されない世界の実現をめざして―」
江島真也(国際協力機構 企画部長)
ディスカッション「コンソーシアムの課題と展望」
司会:関雄二(国立民族学博物館教授)
参加者:ニュン・ハン(東南アジア教育大臣機構考古学・美術センター上級研究員)
参加者:青木繁夫(東京文化財研究所名誉研究員)
参加者:講演者3名
【日時】2016年9月25日(日)13:30~17:30(開場12:30~)途中入退場可
【会場】TKPガーデンシティ品川(東京都港区高輪3-13-3 SHINAGAWA GOOS 1F)
【言語】英語/日本語(同時通訳あり)
【関連リンク】「文化遺産国際協力コンソーシアム」公式サイト