SCAI THE BATHHOUSEで9月9日より、アニッシュ・カプーアの日本で5年振りの個展が開催される。
アニッシュ・カプーアは1954年インド・ムンバイ生まれ、イギリス・ロンドン在住。ステンレス、大理石、ワックスやコンクリートなど様々な素材を使用し、視覚認識や空間概念を揺さぶる作品を発表し続けている。2012年ロンドンオリンピックの際には記念モニュメントを設計し、昨年はヴェルサイユ宮殿で個展を開催した。日本では金沢21世紀美術館で、コンクリートの壁面に黒い楕円形の深淵を描いた作品が恒久設置されている。
今展では彫刻4点、平面3点、建築模型6点を出品。いずれもシルバーや黒などモノトーンでまとめられ、カプーア作品の本質的な部分が抜き出されたかのような展示となっている。メインは果てしなく闇が広がるボイドや、角度によって複雑な映り込みを見せる球体といった、空間の無限の広がりやねじれが感じられる彫刻類。そのほか、空気や磁場を視覚化したかのような抽象的なイメージが細長い和紙に描かれた平面作品を展示。20分の1のスケールで制作された、空想上の建築模型のインスタレーションも見どころとなる。
【会期】2016年9月9日(金)~10月15日(土)
【会場】SCAI THE BATHHOUSE(東京都台東区谷中6-1-23 柏湯跡)
【TEL】 03-3821-1144
【休廊】日・月曜・祝日
【開廊】12:00~18:00
【料金】無料
【関連リンク】SCAI THE BATHHOUSE