隈研吾が品川新駅をデザイン、「折り紙」「障子」イメージの和の空間に

2016年09月07日 14:39 カテゴリ:最新のニュース

 

 

JR東日本(東日本旅客鉄道株式会社)は9月6日、品川、田町駅間に建設する品川新駅(仮称)の概要を発表。新国立競技場の設計をはじめ、世界的に活躍する建築家・隈研吾氏をデザインアーキテクトとして起用した。

 

2011年12月に「国際戦略総合特区」に指定された品川エリアは、世界中から先進的な企業と人材が集い、多様な交流から新たなビジネス・文化が生まれる新たな国際交流拠点となることが期待されている。その中核施設となるのが、品川新駅である。建設地は品川駅から約0.9km、田町駅から約1.3km付近のJR品川車両基地跡地内で、駅舎は地上3階、地下1階。駅施設に加えて店舗やイベントスペース(2・3階)が設けられる。

 

大きな特徴となるのは、日本の伝統的な折り紙をモチーフとした「大屋根」。駅舎全体を覆う大屋根はランダムに折られ駅の多様な表情を演出し、膜材や木材を素材として用いることで、障子を連想させる柔らかな光が空間を満たしてくれる。また、駅舎東西面に大きなガラス面を、コンコース階に約1,000㎡の大きな吹き抜けを設けることで「えき」から「まち」、「まち」から「えき」を見通せる「エキマチ一体」を実現。「えき」と「まち」の連携イベントなどを通じて新しい街の魅力を発信する。

 

施工は品川新駅(仮称)新設工事共同企業体(大林組・鉄建建設)。9月に準備工事に着手し、東京五輪が開かれる2020年の春に暫定開業、24年頃の街開き時に本開業する予定だ。

 

 

 


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