10月21日、文化発信地区・六本木に新アートスポット「complex665」が誕生し、小山登美夫ギャラリー、シュウゴアーツ、タカ・イシイギャラリーが集結する。
3ギャラリーは昨年まで清澄白河の倉庫を拠点としていたが、倉庫の閉鎖を受け移転。その後小山登美夫ギャラリーとタカ・イシイギャラリーは北参道で、シュウゴアーツは三軒茶屋でスペースを運営していたが、今回の移転を機に再び活動の地を同じくする。新ビルの位置はワコウ・ワークス・オブ・アート、オオタファインアーツ、YKG Galleryが入居するピラミデビルのほど近く。2003年の六本木ヒルズの開業を皮切りに森美術館、国立新美術館、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHTなどが開館し、今後さらに文化発信地としての役割が期待される六本木の地をさらに盛り上げる。
施設名の「665」は、「六(6)本木6丁目5番」に位置することが由来。なお同施設のロゴは、東京国立近代美術館「トーマス・ルフ展」のデザインワークを手がけたことも記憶に新しい田中義久が「665という架空のアーティストが自身の作品にサインをするとしたら?」というコンセプトでデザインした。
オープニング時はそれぞれのギャラリーで、取り扱い作家による新作および未発表作品を展示する。小山登美夫ギャラリーは蜷川実花「Light of」展(~12月3日)、建築家・青木淳が内装を手掛けたシュウゴアーツは小林正人「Thrice Upon A Time」展(~12月4日)を開催。タカ・イシイギャラリーは荒川医、荒木経惟、トーマス・デマンド、五木田智央、畠山直哉、伊藤存、森山大道ら20名による「Inaugural Exhibition: MOVED」展(~11月19日)を開催する。
なお3ギャラリーは10月21日~23日の六本木アートナイトにも参加。21日と22日は開廊時間を21:00まで延長する。9月10日には天王洲に寺田倉庫のアートコンプレックスが誕生し話題を呼んだが、こちらのスポットにも期待が高まる。
【名称】complex665
【場所】〒106-0032東京都港区六本木6丁目5番24号
【開廊】火―土:11:00-19:00 ※日曜休廊、ただしシュウゴアーツのみ日曜も開廊(12:00~18:00)
【TEL】3F:タカ・イシイギャラリー 03-6434-7010
2F:小山登美夫ギャラリー 03-6434-7225
2F:シュウゴアーツ 03-6447-2234