「国際ガラス展・金沢2016」が、10月19日より石川県政記念しいのき迎賓館で開催される。国際的なガラスの公募展として3年に1度開催され、今回で第13回目。およそ30年の歴史を通じて世界のガラスシーンを展望し、広く評価を得てきた。
今回は40の国と地域より374点が集まり、神奈川を拠点に活動する広垣彩子の《Ambiguity》が大賞を受賞。数千本の極細のガラス棒で包まれたその有機的なフォルムは「その色調、表情、触感覚などのすべてにおいてミステリアスな作品」(武田厚審査員長)と評された。そのほか、金賞に藤掛幸智《Vestige》、銀賞に藤原寛太朗《古道》、WIETH Ida《Both Sides Now》、塚田美登里《Natural Lace》、津守秀憲《存在の痕跡》がそれぞれ選ばれた。
審査員は武田厚(審査員長・多摩美術大学客員教授、美術評論家)、ボーディル・ブスク・ラーセン(ガラス評論家)、ヤン・ゾリチャック(ガラス造形家)、ウィリアム・ダグラス・カールソン(ガラス造形家、マイアミ大学芸術学名誉教授)、藤田潤(ガラス造形家、日本ガラス工芸協会理事)※敬称略
展覧会では、入賞作品を含む入選73点を展示。また、関連企画展として、金沢駅観光案内所展示コーナーにて30日まで、石川県デザインセンター所蔵の過去の出品作品16点を展示している。
【展覧会】国際ガラス展・金沢2016
【会期】2016年10月19日(水)~31日(月)
【会場】石川県政記念しいのき迎賓館(石川県金沢市広坂2-1-1)
【TEL】076-261-1111
【巡回】2016年11月26日(土)~2017年1月29日(日)石川県能登島ガラス美術館
【関連リンク】公益財団法人 石川県デザインセンター
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