福岡県久留米市は、11月19日にオープンする「久留米市美術館」のシンボルマークを発表した。
同美術館は、1956年4月に「石橋美術館」として開館し、77年より公益財団法人石橋財団が運営していたが、10月1日より運営主体が石橋財団から久留米市へと移行。「久留米市美術館」として再出発することとなった。新館長には久留米市長の楢原利則氏が就任し、副館長には石橋美術館の副館長だった森山秀子氏が留任する。
シンボルマークは、石橋財団創設者の石橋正二郎氏(1889~1976)が建設寄贈した石橋文化センター(ISHIBASHI CULTURAL CENTER)のイニシャル「ICC」をアレンジしたもので、テーマは「むすぶ」。美術や音楽、文学などさまざまな文化の結合、これまでの歴史の未来への継承、そして人々と文化を結ぶイメージを「ICC」の文字の重なり、および太陽を象徴する正円と文字との重なりで視覚化している。
久留米市美術館は、新たに「とき・ひと・美をむすぶ美術館」をビジョンに掲げ、同館が「とき」「ひと」「美」をむすび(結び)、久留米市の文化芸術の発信・創造の拠点として発展していくことを目指すとしている。
11月19日からは開館記念展として、九州をテーマとした2つの展覧会を開催。本館2階の「2016ふたたび久留米からはじまる。九州洋画」では、日本近代洋画の歴史を支えてきた、九州に縁のある作家65名の作品約110点を展示する。また本館1階の「九州をあそぼう ダンボールアート遊園地 in くるめ」では、九州各県の名所や祭りなどをダンボール製の道具に仕立て、遊びながら地理や文化を学ぶことができる。会期はともに11月19日から2017年1月22日まで。
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