神戸市立博物館(梶本日出夫館長)は、今年3月に策定された「神戸市博物館リニューアル基本計画」にもとづき、2018年2月頃よりリニューアル工事に着手する。再オープンは2019年11月の予定。
同館3階と2階の特別展のフロアについては、現状の機能を維持し、巡回展・特別展・企画展に対応する。もっとも大きく様変わりするのは、現在常設展として活用しているフロアだ。同フロアは、「ザヴィエル」「古地図」「ガラス」「美術」「歴史」「銅鐸」の6テーマを、年間を通して公開できる環境にする。「ザヴィエル」とは、キリスト教を日本に伝えたスペイン人宣教師フランシスコ・ザヴィエルのこと。同館は日本史の教科書にも掲載されている重要文化財「聖フランシスコ・ザヴィエル像」を所蔵しており、リニューアルを機にザヴィエルに特化した展示スペースを設置するという。さらに1階は、「神戸の歴史と文化のフロア」とし“ハイカラ”な神戸を体感できる常設展示になる。
また、多目的に活用できる交流空間として「ホール」「情報センター」「体験学習室」なども設置する。「ミュージアムショップ」も発展拡張させるとともに、カフェと近現代資料の展示と図書の閲覧機能が一体となった「ライブラリカフェ」を新設し、来館者に楽しみや憩いの場を提供していく。
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