ガラス、石、木などの素材を用い、彫刻やインスタレーション作品を世界各国で精力的に制作発表する大成哲(1980年東京都生まれ、東京藝術大学大学院修士課程修了)。2005年にチェコ共和国・プラハへ留学し、東京藝大に学んだ後、再びチェコへ渡った。「VOCA展2012」では、ガラスのヒビをモチーフに、自然に割れたヒビと、そのヒビを人為的に模した作品《まねび NO.6》で佳作賞を受賞。本年に限っても、「ゆくはしビエンナーレ2017」入賞、「国際ガラス展・金沢2016」入選と、国内外で高い評価を受けている。
今展では大成の代表作ともいえるガラスの彫刻作品を中心に最新作を展示する。制作のテーマは「人の手が加わる事で物質が変化する際に起こる現象や関係性」。「つく る」という行為自体も問いかける作品群は、ときに暴力的なイメージや、再生、誕生といったポジティブなイメージを同時に感じさせ、強 い印象を残す。大成の稀有な創作に注目してほしい。
【展覧会】tear 大成哲個展
【会期】2016年11月25日(金)~12月24日(土)
【会場】テヅカヤマギャラリー(大阪市西区南堀江1―19―27山崎ビル2階)
【TEL】06―6534―3993
【開廊】12:00~19:00
【休廊】日・月・祝日
【料金】無料
【関連リンク】TEZUKAYAMA GALLERY 大成哲