文化都市・京都を舞台に、国内外の写真作品や貴重な写真コレクションを展示する「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」。これまでに4回開かれ好評を博してきた同展が、今年は4月15日から5月14日にかけて開催される。
第5回展のテーマは「LOVE」。私たちが社会を形成し生きていくために欠かせない様々な形の愛や、個々のバックグラウンドにより異なる「愛」という感覚や概念について、多様な写真を通して考える。
同展の見どころの一つといえるのが、情緒あふれる京都の建造物と、写真作品のコラボレーション。今年は荒木経惟が、庭園の美しさで名高い禅寺・両足院(建仁寺内)を舞台に、日本初公開の最新作「机上の愛」を発表する。荒木にとって楽園であり小宇宙とも言える「机の上」に人形や花を配置し、有限と無限、エロスとタナトスなどあらゆる両極を写し出した作品となっている。また京都室町で創業280年を迎える老舗帯匠の誉田屋源兵衛 竹院の間では、ロバート・メイプルソープ作品を展示。銀座・シャネルネクサスホール(3月14日~4月9日)からの巡回展となり、シャネル銀座ビルディングの設計を手がけた建築家ピーター・マリーノのプライベートコレクションから、自然美と肉体美、束縛と破壊をテーマに構成する。そのほか通常非公開の重要文化財である二条城 二の丸御殿台所では「ポートレートの巨匠」アーノルド・ニューマン展が、辰野金吾らが設計した京都文化博物館 別館ではラファエル・ダラポルタ展が開かれる。
4月26日から5月14日にかけてはゴールデンウィーク特別プログラムとして、京都駅に隣接する美術館「えき」KYOTOでagnés b. 写真コレクションを展示。agnés b. の創業者であるデザイナーのアニエスベーが、30年以上前から収集を重ねている膨大なコンテンポラリーアートコレクションの中から、カルティエ・ブレッソン、マーティン・パー、ライアン・マッギンレーなど、彼女自身が「LOVE」をテーマにセレクトした写真が並ぶ。
会期中は関連イベントやワークショップなど、様々なプログラムを開催予定。詳細は後日発表される。
【展覧会】KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2017
【会期】2017年4月15日(土)~5月14日(日)
【会場】京都市内各所
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