レスポワール展(L’ESPOIR)とは、銀座スルガ台画廊が明日を担う期待の新人作家を選抜し、1月から数か月をかけてシリーズ形式で1週間ずつ個展を開催するものである。51回目となる今年は16名が選ばれた。
その一人、ミニー吉野(1971年東京都生まれ)は韓国のソウル弘益大学絵画科に在学中成績優秀奨学生に選ばれ、交換留学生としてパリ国立美術学校でも学んだ。韓日文化協会より日本人奨学生にも選ばれ、2007年に弘益大学を卒業。
帰国後、音楽バンド・ゴダイゴのコンサートに作品を提供したのをきっかけに、同バンドのキーボーディスト・ミッキー吉野と結婚した。2008年に東京映像社ギャラリーにて初個展を開催、モダンアート展では2015年・2016年に連続受賞するなど、順調に才能を開花させている。
今展のテーマは「官能」。同タイトルの3枚組を始め、展示する10数点は全て2016年に制作した。椅子、トロッコ、キーボードなど写実的に描かれたモチーフは、時の風化を思わせるような幻想的な世界を構築している。袋戸に油彩で描いたり、オルガンに描いたオブジェなどもあり、素材にもこだわりを見せている。
【会期】2017年1月30日(月)~2月4日(土)
【会場】銀座スルガ台画廊(東京都中央区銀座6-5-8 トップビル2階)
【TEL】03-3572-2828
【休廊】無休
【営業時間】11:00~19:00(最終日は17:30まで)
【関連リンク】ミニー吉野公式HP