1月24日より新宿・NEWoManで、写真家・沢渡朔と野村佐紀子による新作をVRで体験できる「Photo VR」が開催される。
同展はNEWoMan Art wallでの沢渡朔、野村佐紀子の作品展示に連動した企画で、ゲーム等でも用いられるバーチャルリアリティ(VR)システムを用いたもの。会場に設置されたVRヘッドセットを装着することで、鑑賞者を360度取り囲む3D空間が出現し、アート作品を圧倒的な臨場感で楽しむことができる。
女性ポートレートの分野で活躍し続ける沢渡朔は、撮影者自身も含めた空間全体が撮影される360度カメラの特性を生かし、写真の現像空間である暗室にて「Rain」シリーズを捉え直した作品を展示。また、モノクロの男性ヌード写真で知られる野村佐紀子は「写真に鑑賞者が入り込み、能動的に捉える必要のある」VRの特性に着目。日本とタイで撮影した283枚の写真の中から選出した作品を展示する。
VR化にはクラウドソフト3D Styleeの技術を活用しており、作品は各自のスマートフォンで鑑賞可能。来場後も沢渡朔と野村佐紀子の写真作品の世界を追体験することができる。会場デザインはdaikanyama photo fair 2016の特別展示でも印象的な会場デザインを行なったT/Hが務める。VRによって新たに開かれた、写真芸術の可能性を目撃したい。
【展覧会】沢渡朔「水辺」/野村佐紀子「0283」
【会期】2017年1月24日(火)~29日(日)
【会場】NEWoMan 1F NEWoMan lab.(東京都新宿区新宿4-1-6)
【開場】10:00~22:00
【料金】無料
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