菊池寛実記念 智美術館「第2回菊池寛実賞 工芸の現在」展において、金工作家の留守 玲(るす あき)が「菊池寛実賞」に選ばれた。
同展は、「菊池ビエンナーレ」をはじめ現代陶芸を中心に紹介してきた同館が、陶磁から金工、漆工、木工、竹工、ガラス、染織など工芸諸分野における質の高い優秀な作家を紹介する展覧会として2014年より開催するもの。出品作家は同館学芸員が選定した後、外部の専門家からの助言を反映させて決定し、選考委員によって「菊池寛実賞」(賞金100万円)が決定される。今回は作家選定のアドバイザーを天野一夫(美術評論家)、外舘和子(工芸評論家)、選考委員を金子賢治(茨城県陶芸美術館長)、白石和己(山梨県立美術館館長)、菊池節(菊池寛実記念 智美術館長)の各氏が務めた。
留守玲は1976年宮城県生まれ、神奈川県在住。2002年多摩美術大学大学院を修了。04年財団法人日本文化藝術財団第11回日本現代藝術奨励賞受賞。主なグループ展に「工芸の力―21世紀の展望」(東京国立近代美術館工芸館、07年)、「第19回MOA岡田茂吉賞展」 (MOA美術館、14年)。個展は「留守玲の茶室 さびのけしき」(山口県立萩美術館・浦上記念館、12年)など多数。2016年度「第27回タカシマヤ美術賞」受賞。現在、多摩美術大学工芸学科非常勤講師。
その他の出品作家は、井口大輔(陶磁)、神谷麻穂(陶磁)、亀井洋一郎(陶磁)、川端健太郎(陶磁)、中田博士(陶磁)、藤笠砂都子(陶磁)、三嶋りつ惠(ガラス)、植松竹邑(竹工)、杉浦功悦(竹工)、谷岡茂男(竹工)、山本茜(截金ガラス)。各作家の新作、近作あわせて約60点による展観(竹工芸のみ展示替えあり)となっている。
【展覧会】第2回菊池寛実賞 工芸の現在 展
【会期】2016年12月17日(土)~2017年3月20日(月・祝)
【会場】菊池寛実記念 智美術館(東京都港区虎ノ門4-1-35西久保ビル)
【TEL】03-5733-5131
【休館】月曜、3月20日は開館
【開館】11:00~18:00(入館は17:30まで)
【料金】一般1000円 大学生800円 小・中・高生500円 未就学児無料
■出品作家によるアーティストトーク
①1月22日(日)15:00~:神谷麻穂(陶磁)& 杉浦功悦(竹工)
②1月28日(土)15:00~:藤笠砂都子(陶磁)& 留守玲(金工)
③2月11日(土)15:00~:井口大輔(陶磁)& 中田博士(陶磁)
④2月19日(日)15:00~:川端健太郎(陶磁)& 三嶋りつ惠(ガラス)
⑤3月4日(土)15:00~:亀井洋一郎(陶磁)& 谷岡茂男(竹工)
⑥3月11日(土)15:00~:植松竹邑(竹工)& 山本茜(截金ガラス)
【関連リンク】菊池寛実記念 智美術館
【関連記事】[フェイス21世紀]:留守玲