浜松市、静岡新聞社・静岡放送が主催する「第13回 浜松市美術館版画大賞展」の大賞に、銅版画家・鶴巻貴子の《ROUGE et..》が選ばれた。大賞賞金は30万円。
戦前から版画が盛んだった静岡県の伝統を受け継ぎ、創作活動を発展させることを目的に、1979年から3年に1度開催されてきた全国公募の版画展。今回は、全国83名から134点の作品が集まり、坪田政彦(大阪芸術大学教授)、三井田盛一郎(東京藝術大学准教授)による審査を経て、入賞含む入選66点が決定された。
鶴巻貴子は、新潟県三条市出身。2005年に日本大学芸術学部大学院を修了。日本版画協会展や新潟県美術展、その他国内外の展覧会に出品を続け、現在県展無鑑査。2014年にベルギー・ゲント王立美術アカデミーへ短期留学して、マルニックス・エヴェラールト(Marnix EVERAERT)のもと、近年注目を集める「ノントキシック技法」を学び、その国内普及にも努めている。
このほか、静岡新聞社・静岡放送賞(20万円)には太田夏希《第八夜》、浜松市美術館長賞(10万円)にはグエン・ティ・トゥエ・トゥ《wedding》、奨励賞(5万円)には酒井一樹《Pray With Me》、田沼利規《現像と現象》、坂井淳二《Lluna nova-16′ 1》、今井恵《What we see. What you see.》、審査員特別賞には櫻井想《塑像5》、波能かなみ《くちびるにひとつ》が選ばれた。
【会期】2017年2月28日(火)~3月26日(日)
【会場】浜松市美術館(静岡県浜松市中区松城町100―1)
【TEL】053-454-6801
【休館】月曜、ただし3月20日(月・祝)は開館、翌21日(火)休館
【開館】9:30~17:00(入館は16:30まで) ※最終日は16:00まで
【料金】大人300円 高校生150円 中学生以下・70歳以上・障がい者手帳等の持参者及びその介護者1名は無料
【関連リンク】 浜松市美術館