北見明子の日本では約10年振りとなる個展が、銀座・兜屋画廊で3月7日より開催される。
北見は1972年生まれ。1997年に単身渡米し、ニューヨークを拠点に各地のギャラリーや美術館で作品を発表。心に直結したアウトサイダー・アートや子供の作品に強く惹かれ、アメリカをはじめイギリス、フランス、スペインで障害の有無を超えたショーへ参加してきた。2014年、17年間のアメリカ生活を経て帰国。今はアートのみならず、ピアノの即興演奏にも関心があると語る。
渡米直後はミニマムな油彩画を描いていた作家が、次第に取り組むようになったのは立体作品やコラージュ。古い廃材や、身の回りの廃棄物、さらに自身で描いた絵や写真の切り抜きをもとに、ばらばらの素材を即興的に組み合わせている。現在は四児の母でもあり、子供たちの感性に影響を受けることも多いと語る。明るくユーモラスな作品群からは、生き生きとした日常生活が伝わってくるようでもある。
兜屋画廊では19年振りの個展となる今回は、小品を中心に、立体を含む約25点を出品。偶然性を重視しながら生み出された、ポップな作品世界を楽しみたい。
【会期】2017年3月7日(火)~18日(土)
【会場】兜屋画廊(東京都中央区銀座8-8-17 伊勢萬ビル8階)
【TEL】03-3571-6331
【休廊】無休
【開廊】10:30~18:30
【料金】無料
【関連リンク】兜屋画廊