過去最大規模となる草間彌生(1929年長野県生まれ)の回顧展が、国立新美術館で2月22日に開幕した。
来場者がまず目にするのは、巨大な展示室の四方を埋めつくす絵画シリーズ「わが永遠の魂」。S120号サイズを中心とするキャンバスが132点展示され、あふれる色彩と造形に圧倒される。その後、展示は最初期の絵画作品に始まり、ネット・ペインティングやソフト・スカルプチュア、パフォーマンスの記録、無限の鏡の間など、草間のすべてをコンパクトに網羅する。
昨年は文化勲章を受章、米誌『タイム』の「世界で最も影響力がある100人」に選出されるなど、美術家として国際的にも最大級の称賛を受ける。プレス内覧会に450名以上の申込があるなど極めて注目も高く、会期は長期にわたるが、会場の混雑が予想される。
「今まさに第二の黄金期の只中」(建畠晢氏、今展図録より)である「前衛芸術家」草間彌生。同館の開館10周年を彩る大展覧会である。
草間彌生 わが永遠の魂
【会期】 2017年2月22日(水)~5月22日(月)
【会場】 国立新美術館(東京都港区六本木7―22―2)
【TEL】 03―5777―8600
【休館】 火曜、5月2日(火)は開館
【開館】 10:00~18:00、金曜日は20:00まで、4月29日(土)~5月7日(日)は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)
【料金】 一般1600円 大学生1200円 高校生800円
【関連リンク】 草間彌生 わが永遠の魂
■記念講演会
「オブセッションと救済―草間彌生の世界」
講師:建畠晢氏(多摩美術大学学長・埼玉県立近代美術館館長)
日時:2017年3月4日(土) 14:00~15:30
※聴講無料(要本展観覧券)、先着260名(先着順、申込不要)