初代長次郎から十五代吉左衞門まで、一子相伝の形で制作が続けられてきた「樂焼」450年の歴史をたどる「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」が、3月14日より東京・竹橋の東京国立近代美術館で開催される。
本展は、2015年にロサンゼルス・カウンティ美術館、サンクトペテルブルク・エルミタージュ美術館、モスクワ・プーシキン美術館で開催され約19万人を動員した「樂-茶碗の中の宇宙」展の凱旋展。千利休が愛した初代長次郎の黒樂茶碗「大黒」をはじめ、歴代の重要文化財のほとんどを一挙公開するほか、本阿弥光悦の名碗「赤樂茶碗 銘 乙御前」や俵屋宗達らの絵画など、選りすぐりの優品もあわせて展示される。当代吉左衞門が「私が生きている間に二度とこれほどの規模の展覧会は開催できない」と語る、かつてない展覧会である。
【展覧会】茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術
【会期】2017年3月14日(火)~5月21日(日)
【会場】東京国立近代美術館(千代田区北の丸公園3-1)
【TEL】03-5777-8600(ハローダイヤル)
【休館】月曜(3月20日、3月27日、4月3日、5月1日は開館)、3月21日(火)
【開館】10:00~17:00(金曜は20:00まで)※入館は閉館30分前まで)
【料金】 一般1,400円 大学生1,000円 高校生500円 中学生以下、障がい者手帳所持者および付添者無料
■特別茶会
【協力】武蔵野美術大学 茶乃会、多摩美術大学 茶道研究會
【日時】3月25日(土)・26日(日)・4月1日(土) 各日とも午前の部11:00~、午後の部14:00~(各先着100名)
【会場】東京国立近代美術館 前庭(野外)
【料金】無料(要当日観覧券)
■記念講演会
【講師】十五代 樂吉左衞門
【第1回】長次郎と樂歴代の流れ 展覧会作品解説を中心に:3月14日(火) 開演13:30~15:00(開場13:00)
【第2回】長次郎の現在性、現代から見た樂茶碗の世界:4月1日(土) 開演13:30~15:00(開場13:00)
【会場】東京国立近代美術館 B1 講堂(各日先着140名)
【料金】無料(要当日観覧券)
■対談
【第1回】近藤誠一(元文化庁長官)×十五代 樂吉左衞門:3月26日(日) 開演11:00~12:20(開場10:30)
【第2回】中村桂子(JT生命誌研究館 館長)×十五代 樂吉左衞門:3月26日(日) 開演11:00~12:20(開場10:30)
【会場】東京国立近代美術館 B1 講堂(各日先着140名)
【料金】無料(要当日観覧券)
【関連リンク】「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」特設サイト