4月11日より新宿・京王プラザホテルで、自然への畏敬をテーマに描く日本画家・伊東正次(いとう・まさつぐ、日展会友)の個展が開かれる。
伊東は1962年愛媛県久万高原町生まれ。多摩美術大学日本画科で加山又造や米谷清和に学び、大学院修了後はオブジェやインスタレーションを制作。日本美術院同人の伊藤髟耳との出会いを機に日本画を再開し、樹木や花をテーマに襖絵を描き始める。その後は臥龍桜日本画大賞展優秀賞、トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展審査員推奨、2013年・16年の2度の日展特選など、様々な活躍をみせる。現在は日展に出品しながら、古民家やホテルなどで襖絵を展示するなど、生活に身近な場所での発表を目指している。
伊東にとって襖絵とは「西洋的な切り取られたタブローではなく、空間全体を一体として楽しむもの」。その制作にはオブジェやインスタレーションの経験が活かされているのかもしれない。「目指すのは生活や季節の中にある美術。展示会場のホテルや、ひいては家という生活の場で楽しんでもらえるような作品を作ってゆきたい」と語る。今展では爛漫の桜の回廊を巡るかのような迫力満点の襖絵や、屏風絵、水彩画、さらに色彩鮮やかな草花の小品まで約50点を出品。
【展覧会】大自然の鼓動が伝わる 日本画 伊東正次展
【会期】2017年4月11日(火)~19日(水)
【会場】京王プラザホテル 本館3階/ロビーギャラリー(東京都新宿区西新宿2-2-1)
【TEL】03-3344-0111
【休廊】無休
【開廊】10:00~19:00(最終日は16:00まで)