時代に翻弄された美術館―エルミタージュの「光と影」追ったドキュメンタリー映画が公開

2017年04月11日 19:04 カテゴリ:最新のニュース

 

 

ロシア・エルミタージュ美術館の250年の光と影を追ったドキュメンタリー映画『エルミタージュ美術館 美を守る宮殿』が、4月29日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開される。

 

フランスのルーヴル、アメリカのメトロポリタンと並び「世界三大美術館」と評されるエルミタージュ。かつては宮殿であり、1990年には世界遺産登録されている。絵画、彫像、宝飾品、陶磁器、武具など300万点の至宝、2000の部屋、そして多くの学芸員を有し、年間366万人以上(2015年)の入場者が訪れる。

 

スクリーンを彩るのはダ・ヴィンチの貴重な絵画《リッタの聖母》《ブノワの聖母》をはじめ、ミケランジェロやラファエロ、レンブラント、ゴッホ、ピカソなどの名作たち。最高クラスの警備がつくエリアも映し出しており、これまで公にされることがなかったコレクションを見ることができる。

 

もう一つの見どころは、戦火やヒトラーによる攻撃、さらには盗難から至宝を守り続けた歴代の館長・学芸員たちの知られざる物語。ミハイル・ピオトロフスキー現館長をはじめ、彫刻家アントニー・ゴームリー、世界一の建築家とも言われるレム・コールハース、各専門の学芸員たち、また美術館も巻き込まれた「レニングラード包囲戦」の生存者らの貴重な証言を織り交ぜ、「ロシアの歴史」とも言われるエルミタージュの250年に迫る。

 

六本木・森アーツセンターギャラリーでは、宇多田ヒカルの「人魚」がテーマソングとして起用された「大エルミタージュ美術館展 オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち」が開催中(~6月18日)。映画とあわせて楽しみたい。

 

 

また、4月20日(木)に渋谷・ユーロライブで行われる試写会に20名をご招待。応募詳細は下記。

 

『エルミタージュ美術館 美を守る宮殿』試写会
日時:4月20日(木)
開場:18:30~  上映:19:00~
場所:ユーロライブ(渋谷区)
応募方法:
名前・ツイッター、フェイスブック等SNSアカウント(持っている場合)・年齢を記入の上、メールタイトル「映画エルミタージュ試写会参加希望」とし下記アドレスまで送信
応募先:senden1@finefilms.co.jp
募集人数:20人(一人ずつでの応募のみ)

 

◎応募締切:4月13日(木)
◎当選の連絡は、4月14日(金)までに当選者のみにメールにて連絡
◎上映後には美術関係者によるトークイベントの可能性あり

 

映画『エルミタージュ美術館 美を守る宮殿』
監督・脚本・製作:マージー・キンモンス
出演:ミハイル・ピオトロフスキー館長、建築家レム・コールハース、彫刻家アントニー・ゴームリー、俳優トム・コンティ(声の出演)
原題:Hermitage Revealed
イギリス/カラー/英語、ロシア語/83分
後援:ロシア連邦大使館、ロシア連邦交流庁(Rossotrudnichestvo)
配給:ファインフィルムズ

 

予告編

 

【関連リンク】映画『エルミタージュ美術館 美を守る宮殿』オフィシャルサイト

 


関連記事

その他の記事