風景から受けとめた感情を、生き生きと技巧に頼らず描き出す洋画家・山内大介(1981年三重県生まれ、白日会会員)。横浜では初の個展が、5月9日よりそごう横浜店にて開催される。
山内は名古屋芸術大学大学院を2007年に修了。第86回白日会展でアートもりもと賞、第89回同展ではオンワードギャラリー賞、第48回昭和会展東京海上日動賞など受賞を重ね、昨年は改組 新 第3回日展に初出品・初入選を果たすなど活動を広げてきた。
近代絵画の巨匠・ゴッホへの共感を語り、ひまわりを描いた作品は代表的なシリーズとして人気が高い。近年はクラシック・コンサートを取材し、音楽から沸き起こる感情を、ステージと観客席の実験的な抽象化によって表現し、新たな評価も得ている。
今展では、初開催の横浜で全体像を示すべく、フランス風景、ひまわり、バラ、コンサートのシリーズなど約20点を展示。2015年から取り組むコンサートシリーズでは、ショパンのピアノ協奏曲第1番やラヴェルのピアノ協奏曲ト長調などに喚起された作品を出品する。
バラの作品について山内は、過去に数々の画家が描き、独自の表現を模索してきた題材だけに「避けては通れない」という。その愚直なスタイルは、現代において新鮮だ。情感ゆたかな筆致と色彩に、洋画ならではの見る愉悦を感じ取ることができるだろう。
【展覧会】 山内大介展 -2017-
【会期】 2017年5月9日(火)~15日(月)
【会場】 そごう横浜店 6階美術画廊(神奈川県横浜市西区高島2―18―1)
【TEL】 045―465―5506(直通)
【休廊日】 会期中無休
【開廊】 10:00~20:00(最終日のみ16:00まで)
【料金】 無料
【関連リンク】 山内大介オフィシャルサイト
【関連展示】
「山内大介 油絵展」
2017年12月7日(木)~13日(水) 渋谷・東急本店