美術評論家連盟(峯村敏明会長)は5月31日、「群馬の美術2017」(群馬県立近代美術館、4月22日~6月25日)における前橋市の美術家・白川昌生氏の出品取り消しについての抗議声明を採択。同連盟公式サイトに全文を掲載した。
出品取り消しとなったのは、県立公園「群馬の森」に設置されている「朝鮮人犠牲者追悼碑」をモチーフとした作品《群馬県朝鮮人強制連行追悼碑》。開催直前に内容が相応しくないとして展示取りやめとなっていた。追悼碑は現在、その存廃をめぐって県と市民団体が裁判で争っている。
抗議声明において連盟は、今回の出品取り消しの判断について、美術館設置責任者である県知事と美術館の運営責任を司る同館館長に公式の説明責任を果たすことを求めるとしている。
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