オランダ・アムステルダム国立美術館は6月2日、2013年のリニューアルオープン以来、1000万人目の来館者となった男性に、レンブラントの傑作《夜警》を一晩独り占めするというユニークな体験を提供した。
夢の一夜を楽しんだのは、オランダ・ハーレム(Haarlem)から来ていたステファン・カスパー氏。AFPによると、教師でアーティストのカスパー氏は6月1日、自身が教えているアムステルダム近郊のモンテッソーリカレッジ・アーデンハウトの生徒たちと一緒に来館し、1000万人目の来館者となった。2日の夜には貸切となった美術館の中をセルフィーを撮るなどして満喫し、《夜景》の正面2mに設置されたベッドで一晩を過ごした。ルームサービスには、ミシュランの星を獲得している館のレストラン「RIJKS」のシェフによる手料理が供されたという。
一般人が作品とともに一夜を過ごすことが許されたのは今回が初めて。同館のタコ・ディビッツ(Taco Dibbits)館長は「リニューアルから4年でこれだけの多くの方に足を運んでいただけたこと、また、これからも多くの方を迎えられることを私たちは喜んでいます。この広々とした大きな美術館にはいつも新しいもの、新しい体験があり、心ゆくまで歩き回れるたくさんの空間があるのです」と語っている。
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