東京都は6月1日、若手アーティストの育成支援施設(旧トーキョーワンダーサイト)の新名称を「Tokyo Arts and Space」に決定したと発表した。新名称は10月1日より使用される。
2001年、石原都知事時代に整備されたトーキョーワンダーサイトは、本郷、渋谷、墨田(レジデンス)を拠点に若手アーティストの発掘・育成支援や国際文化交流を目的とした事業を行ってきたが、2018年度をめどに公募展「トーキョーワンダーウォール」に代わる新たな現代美術の賞を創設するなど、事業の拡充に伴い名称を変更する。トーキョーワンダーサイト本郷、トーキョーワンダーサイトレジデンスはそれぞれ「Tokyo Arts and Space Hongo (トーキョーアーツアンドスペース本郷)」、Tokyo Arts and Space Residency (トーキョーアーツアンドスペースレジデンシー)」となる。なお、トーキョーワンダーサイト渋谷は、アール・ブリュットの拠点として再整備されることが決まっており、今秋頃の暫定オープンを予定している。
新名称は、3月に開かれた名称選定委員会(3月13日開催)により候補が選定され、商標登録審査などを経て最終決定された。委員会委員は、四方幸子(委員長、キュレーター、多摩美術大学客員教授、東京造形大学客員教授)、大巻伸嗣(アーティスト、東京藝術大学教授)、朝重龍太(アーカスプロジェクトチーフコーディネーター)、ロジャー マクドナルド(アーツイニシアティヴトウキョウ(AIT)副ディレクター、フェンバーガー・ハウスディレクター)。
また、合わせてシンボルマークの公募も実施する。募集期間は6月7日(水)~7月7日(金)。賞金30万円。詳細は募集要項を参照のこと。
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