果ての果ての世界を描く―岡林まち子の個展が銀座で開催

2017年06月19日 16:50 カテゴリ:最新のニュース

 

 

独立展を中心に発表を続ける洋画家・岡林まち子の個展が東京・銀座のあかね画廊で開催される。

 

岡林は、1979年に武蔵野美術短期大学美術科を卒業し、86年の第54回独立展で初入選。以降、毎年入選を続け、2012年の第80回展で佳作賞、翌13年の第81回展、15年の第83回展にて奨励賞を受賞している。時を経て結晶化した古代の樹木に着想を得て20年にわたって描き続ける「時空軸」シリーズは、宇宙創生から始まる無限ともいえる時の流れ、その流れの果てにある観念的な世界の表象である。

 

果ての世界において、物質は、私たちの存在はどうなってしまうのか――。涙があふれるほどの虚無感に襲われながらも思索を重ねるその画面は、一見無機質でありながらも、光あふれる希望の世界にも思える。

 

あかね画廊では7度目の個展。第84回独立展出品作「果ての果てへ」(130号)をはじめ、大小約10点による展観となる。長年にわたるテーマも明確になりつつあるようだが「まだまだ、表現しきれない」と画家は言う。「無機質の中から、輝くような生命の息吹を感じられるようになれば」とキャンバスに向き合い続ける画家の今を感じてほしい。

 

 

【会期】2017年7月3日(月)~9日(日)

【会場】あかね画廊(東京都中央区銀座4-3-14 筑波ビル2F)

【TEL】03-3561-4930

【営業時間】11:00~18:30(最終日17:00まで)

【休廊】会期中無休

 

【関連リンク】岡林まち子の世界

 


関連記事

その他の記事