土屋仁応がみせる原点回帰。新作展「水晶と鹿」が髙島屋日本橋店で開催

2017年07月14日 14:12 カテゴリ:最新のニュース

 

《鹿(a)》43×24×15cm 樟・水晶・彩色 2017

《鹿(a)》43×24×15cm 樟・水晶・彩色 2017

 

動物をモチーフとした神秘的な木彫作品で知られる土屋仁応の新作展「水晶と鹿」が、7月26日より髙島屋日本橋店で開催される。

 

土屋は1977年神奈川県横須賀市出身。2001年に東京藝術大学美術学部彫刻科を卒業し、2007年に同大学院美術研究科文化財保存学専攻博士課程を修了。昨年、東京都美術館の開館90周年記念展「木々との対話」でその作品群が大きく取り上げられたことも記憶に新しい。作家はこの展覧会を通し、あらためて「木」で制作することの原点を省みることになったという。

 

伝統的な仏像彫刻の技法をベースとしながら新しさを感じさせる現在の作風は、学生時代に生まれたもの。師・深井隆の教えで、鳥獣戯画でも有名な高山寺の「神鹿」像を知ったことを機に、水晶の玉眼を使った鹿の像を作りはじめるようになった。透き通る様な白でなめらかに彩色されたその動物たちは「ここではないどこか」違う世界から現れたように気高く、気品に満ちた佇まいで屹立する。

 

今回は鹿や狐、猫、犬から神獣まで新作約20点を展観。大学院修了から10年の節目を迎えた土屋がみせる「原点回帰」の作品群に期待が高まる。

 

《鹿(b)》25×27×17cm 樟・水晶・彩色 2017

《鹿(b)》25×27×17cm 樟・水晶・彩色 2017

 

左:《子犬(b)》29×25× 17cm 樟・グラスアイ・彩色 2017  右:《猫(a)》17×28×12cm 樟・ラブラドライト・彩色 2017

左:《子犬(b)》29×25× 17cm 樟・グラスアイ・彩色 2017  右:《猫(a)》17×28×12cm 樟・ラブラドライト・彩色 2017

 

【展覧会】髙島屋美術部創設110年記念 土屋仁応展「水晶と鹿」

【会期】2017年7月26日(水)~8月1日(火)

【会場】髙島屋日本橋店6階美術画廊(東京都中央区日本橋2-4-1)

【TEL】03‐3211-4111(代表)

【休廊】無休

【開廊】10:30~19:30 ※最終日は16:00閉場

【料金】無料

 

【巡回】

大阪展 2017年9月20日(水)~26日(火) 髙島屋大阪店6階美術画廊

京都展 2017年10月4日(水)~10日(火) 髙島屋京都店6階美術画廊

横浜展 2017年10月18日(水)~24日(火) 髙島屋横浜店7階美術画廊

新宿展 2017年11月1日(水)~7日(火) 髙島屋新宿店10階美術画廊

名古屋展 2017年11月15日(水)~21日(火) ジェイアール名古屋タカシマヤ10階美術画廊

 

【関連リンク】土屋仁応 オフィシャルサイト 

 

 


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