あいちトリエンナーレ実行委員会は7月18日、「あいちトリエンナーレ2019」の芸術監督に、ジャーナリスト、メディア・アクティビストの津田大介氏を選任したと発表した。
津田氏は1973年生まれ、東京都出身。早稲田大学社会科学部在学中よりIT関連のライターとして執筆活動を、2003年からはジャーナリスト活動を開始。現在、インターネットメディア「ポリタス」編集長。一般社団法人インターネットユーザー協会(MIAU)代表理事。早稲田大学文学学術院教授。メディア、ジャーナリズム、IT・ネットサービス、コンテンツビジネス、著作権問題などを専門分野に執筆活動を行い、ソーシャルメディアを利用した新しいジャーナリズムをさまざまな形で実践している。主な著書に『ウェブで政治を動かす!』(朝日新聞出版)、『動員の革命』(中央公論新社)ほか。近著は『「ポスト真実」の時代』(日比嘉高との共著・祥伝社)。
津田大介氏コメント
この度、芸術監督に就任させていただくことになりました。依頼をいただいた時には思わず二度見しましたが、物事の本質や、その多様な見方を他者に伝えるという意味で、アートとジャーナリズムは共通する部分があると思い、お引き受けすることにいたしました。文化的不寛容の波が世界を覆い尽くそうとしているいまだからこそ、アートやジャーナリズムの力が問われ、求められています。時代を切り取り、境界を超えて既知と未知をつなぐプログラムを、様々な人の力を借りながら全力で考えていきたいと思います。
あいちトリエンナーレの芸術監督は、学識経験者7名から構成される「あいちトリエンナーレ芸術監督選考委員会」が2度の議論を経て選考を行い、同委員会の推薦を受けて、あいちトリエンナーレ実行委員会運営会議において選任される。委員会のメンバーは五十嵐太郎(東北大学大学院教授)、加須屋明子(京都市立芸術大学教授)、建畠 晢(委員長/多摩美術大学学長)、中井康之(国立国際美術館学芸課長)、藤川 哲(山口大学教授)、水野みか子(名古屋市立大学教授)、港 千尋(多摩美術大学教授)の各氏。津田氏の芸術監督就任は8月1日を予定している。
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