長野県茅野市に生まれ、人体を重要なモチーフに制作を続ける彫刻家・藤森民雄(1954年生まれ、新制作協会会員)。郷里の茅野市美術館にて、歩みをたどる個展が開催される。
藤森は東京造形大学彫刻科を経て、東京藝術大学大学院彫刻専攻を修了。85年31歳にして新制作協会の会員に推挙され、97年からは横浜国立大学教育学部にて教鞭をとり、2004年より同大教授をつとめる。
混沌とした現代社会において、作家は人間の精神のありようをテラコッタの彫刻として発表してきた。茅野の遺跡で出土する土器群をはじめとする縄文文化も背景に、その作品はダイナミックな造形性と詩的にして内省的な気配をあわせもつ。
今展では初期作品、「沖縄離島」シリーズ、そして現在も取り組む「解眠」「風蝕」「休息の午後」シリーズまでを厳選して展示。具象的な人物像として、現代を生きる厳しさと将来への望みを結実させる藤森の軌跡に、約40点の作品から触れることが叶うだろう。
「藤森民雄展 生きること、その揺らめき」
【会期】 2017年8月6日(日)~9月4日(月)
【会場】 茅野市美術館(長野県茅野市塚原1―1―1 茅野市民館内)
【TEL】 0266―82―8222
【休館】火曜
【開館】 10:00~18:00(8月6日は10:30から開展式を開催し、終了後に開場)
【料金】 一般500円 高校生以下は無料
【関連リンク】 展覧会ページ(茅野市美術館内)
■作家によるギャラリートーク
【開催】 8月11日(金・祝) /8月26日(土) 14:00~
【料金】 無料(要展覧会チケット)
■子どものための美術教室「ねんどで思いのままにつくる」
【開催】 8月12日(土) 10:00~12:00/8月27日(日) 10:00~11:00
【講師】 藤森民雄(彫刻家)
【料金】 1人100円(定員:20名、要事前申込)
【対象】 小中学生(保護者の参加も可、小学4年生以下は要保護者同伴)
【会場】 茅野市民館イベントスペース
※ねんどで「生き物」をつくり、講師が焼き上げてテラコッタ作品とする。27日(日)は、焼きあがった作品の仕上げと贈呈。
■美術教室「もう一度みつめる家族、友人」
【開催】 8月13日(日) 9:30~13:00
【講師】 藤森民雄(彫刻家)
【料金】 1人100円(定員:先着10名、要事前申込)
【対象】 家族、友人(小学5年生以上)
【会場】 茅野市民館ロビー
※講師指導のもと、鉛筆で家族、友人を描く。描いた絵は展覧会会期中、茅野市民館ロビー、スロープに展示。
■特別講座「おでかけ美術館」
【開催】 8月28日(月) 9:15~12:30(9:00受付開始)
【講師】 藤森民雄(彫刻家)、三澤一実(武蔵野美術大学教授)
【ファシリテーター】 茅野市美術館サポーター
【料金】 無料(定員:先着10名、要事前申込)
【会場】 茅野市立金沢小学校