京の二大巨匠「仁清と乾山」展、岡田美術館で開催中 ― 収蔵する重文2点も出品

2017年11月22日 17:05 カテゴリ:最新のニュース

 

重要文化財 野々村仁清《色絵輪宝羯磨文香炉》 江戸時代 岡田美術館蔵

重要文化財 野々村仁清《色絵輪宝羯磨文香炉》 江戸時代 1657(明暦3)年 岡田美術館蔵

 

重要文化財 尾形乾山《色絵竜田川文透彫反鉢》 江戸時代 岡田美術館蔵

重要文化財 尾形乾山《色絵竜田川文透彫反鉢》 江戸時代 岡田美術館蔵

 

 

野々村仁清(生没年不詳)と尾形乾山(1663~1743)。京都を舞台に活躍し、日本陶磁の歴史上、もっとも名前を知られた二人である。現在、箱根の岡田美術館では、収蔵する仁清と乾山の全作品を一堂に紹介する展覧会が開催されている。

 

野々村仁清は「京焼の祖」と呼ばれ、鮮やかな色絵陶器を完成させ、端正で雅やかな魅力から、公家や大名家に重用された。尾形乾山は、仁清に続いて京焼を発展させ、絵画とやきものを融合。革新的な器を生み出している。

 

今展では、岡田美術館収蔵の重要文化財2点が出品。制作年月の判明する稀少な仁清の作品「色絵輪宝羯磨文香炉」と、乾山の色絵作品としては初めて重文指定を受けた「色絵竜田川文透彫反鉢」は見どころである。ほかに、色調、デザインが優雅な古清水や、京の絵師・尾形光琳や伊藤若冲なども出品する。

 

庭園の紅葉も見頃を迎えた岡田美術館で、京の都に花開いた二大巨匠の典雅な名品の数々を堪能したい。

 

尾形光琳《菊図屏風》(左隻・部分) 江戸時代前期 岡田美術館蔵

尾形光琳《菊図屏風》(左隻・部分) 江戸時代前期 岡田美術館蔵

 

 

「仁清と乾山―京のやきものと絵画―」

【会期】 2017年11月3日(金・祝)~18年4月1日(日)

【会場】 岡田美術館(神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493―1)

【TEL】 0460-87-3931

【休館】 12月31日(日)、1月1日(月)

【開館】 9:00~17:00(入館は16:30まで)

※ナイトミュージアム開催日(11月3日・4日・11日・18日・23日・25日)は9:00~19:00(入館は18:30まで)

【料金】 一般・大学生2800円 小中高生1800円

※ナイトミュージアム開催日(11月3日・4日・11日・18日・23日・25日)は、一般・大学生2000円、小中高生1200円

【関連リンク】 岡田美術館

 

講演会「京焼と琳派」

【日時】 12 月3日(日) 13:00~14:30

【講師】 小林忠・岡田美術館館長

【会場】 同館5階ホール

【料金】 要入館料、定員80名、電話にて事前申込のこと

 

講演会「仁清と乾山―絵と焼物という視点から―」

【日時】 3 月18日(日) 13:00~14:30

【講師】 伊藤嘉章・九州国立博物館副館長

【会場】 同館5階ホール

【料金】 要入館料、定員80名、電話にて事前申込のこと

 


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