国内外94大学推薦の117名の出品者による新進芸術家育成交流作品展「ファインアート・ユニバーシアード U-35展」が11月28日から12月10日まで茨城県つくば美術館で開催され、受賞作家9名が決定した。
作品審査は展覧会会期中に行われ、優秀作品賞に財田翔悟《最初から》、山本雄教《582円の男》、野村真弘《ぼくらの毛のもの(フランケンシュタイン)》、佐藤麻依子《塔楼ノ巣》、市川絢菜《フェイスカバー》、設樂陽香《wood skin》、廣木知佳《蘇軾句》、国際特別賞にオリビア・ペッタション・フレール《Checked-in luggage sized painting in four parts mounted on towel hanger》、オーディエンス賞にアレクセイ・ペレペルキン《Virineya》が選ばれた。審査員は北澤憲昭(美術評論家、美術史家)、玉川信一(画家、筑波大学副学長・芸術系教授)、富田 淳(東京国立博物館学芸企画部長)、野口玲一(美術評論家)、ダリウシュ・ヴァスィーナ(イラストレーター、画家、グラフィックアーティスト、クラクフ美術アカデミー准教授)の各氏。受賞作品は今年度の「新進芸術家選抜展FAUSS」にて展示される。
文化庁および筑波大学主催による「ファインアート・ユニバーシアード U-35展」は、国内外の大学間交流を基盤に形成する新たなネットワークによって若き芸術家とその作品を適正に評価し、広く発信していくための展覧会。国や大学といった既存の枠組みを超えたグローバルかつボーダーレスな広がりの中で作品交流を実践し、我が国の次代の文化を担う芸術家の育成に取り組んでいく。会期中には、シンポジウム 「ファインアートの現在と未来」(12月9日)や出品作家によるアーティスト・トーク(12月9日)、特別講座「若手アーティストのための3ヵ条」(12月10日)など関連イベントも開催され、出品作家にとっても様々な学びを得る機会となったようだ。
受賞作品および作家は以下。
〈優秀作品賞〉
〈国際特別賞〉
〈オーディエンス賞〉
【関連リンク】「ファインアート・ユニバーシアード U-35展」公式サイト