「シェル美術賞2017」のオーディエンス賞に小林 源《循環とリズム》が選ばれた。小林は前回の「シェル美術賞2016」でもオーディエンス賞を受賞しており、2年連続の同賞受賞は初めてのことである。
「シェル美術賞展2017」は、12月13から25日まで国立新美術館で開催され、852点の応募作品から選ばれた受賞・入選作品54点が展示された。開催期間中には5912名が来場、2836票の投票の結果、小林の作品がオーディエンス賞に選出された。
小林は1989年生まれ、宮城県在住。今回の受賞については「絵画制作を続けていると、だんだんと作業工程が固まって効率化していきます。ある意味これは技術的成長ということなのかもしれませんが、絵を描く者としての後退のような危機感も同時に覚えます。短縮された制作時間と比例するようにして作品から抜け落ちていくものがあるように思えるからです。今回の制作を通して感じたこと、そして多くの方々に見ていただけたことを今後の糧とし、本当の意味での作家としての進歩を目指したいと思います。この度はありがとうございました。」と語っている。後日、昭和シェル石油から賞状が進呈される。
なお、グランプリには町田帆実(1994年生まれ、東京都在住)の《食事》、今回新たに設けられた学生特別賞には関野凜太郎(1993年生まれ、大阪府在住))の《anemone》、学生特別賞には吉岡 瞳(1992年生まれ、神奈川県在住))の《アマゾン》がそれぞれ選ばれている。
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