「フォーエバー現代美術館 祇園・京都」が新たに2室を拡張することを記念し、5月3日から2019年2月28日まで、123点の草間彌生作品が並ぶ「草間彌生 永遠の南瓜展」が開催される。
秋田市で10年間活動を行ってきたフォーエバー現代美術館は、2017年6月、京都市東山区に「フォーエバー現代美術館 祇園・京都」をオープン。美術館として借用した建物は、都をどりの会場・祇園甲部歌舞練場内の有形文化財「八坂倶楽部」(1913年建造)。これまで常設展示室3室と企画展示室1室で展覧会を行なってきたが、今回さらに2室を新設する。
新設の「南瓜の間」では、南瓜をモチーフとした油彩、版画、立体インスタレーション作品35点を通し、草間の代名詞とも言える南瓜の世界を紹介。「実際の南瓜がそれぞれ豊かな表情を持っているように、わたしの南瓜だってどれ一つとして同じではない。」と語るように、草間は実に様々な素材や形で南瓜作品を制作してきた。屋外に展示された巨大なパブリックアートの《南瓜》、形・色・サイズが様々な版画作品、ミラールームの中で増殖を繰り返す《宇宙にとどけ、水玉かぼちゃ》など、南瓜作品の「永遠の変化の軌跡」を見ることができる。
他2つの企画展示室は「花の間」「富士の間」として、それぞれの展示室名にちなんだ草間作品を展示。「花の間」では花をモチーフにした47点を、「富士の間」では草間が浮世絵師とコラボレーションして制作した《七色の富士》シリーズ全9点を展示公開する。
また常設展示室では、1950年の貴重な初期作から1963年の《無限の網》、1992年の代表作《黄樹》など28点の作品展示により、初期から2000年代までの活動を展観。日本建築の魅力あふれる総畳敷の展示空間で、草間作品の新たな鑑賞体験を楽しんでほしい。
【展覧会】フォーエバー現代美術館コレクション 草間彌生 永遠の南瓜展
【会期】2018年5月3日(木)~2019年2月28日(木)
【会場】フォーエバー現代美術館 祇園・京都 常設・企画展示室(京都府京都市東山区祇園町南側570-2)
【休館】年末年始
【開館】10:00~18:00(入館は17:30まで)
【料金】一般 1,500円、中高生 1,000円、小学生以下無料
【関連リンク】フォーエバー現代美術館 祇園・京都