1999年夏に9名の画家によって結成された「水彩人」が、第20回展という節目を迎える。
水彩人は水彩画の研究的団体として、発足当初から写生会や小品展、機関紙の発行などを通して水彩画を追求する姿勢を発信。互いの出品作に真剣に向き合い、厳しい批評のやり取りを行ってきたことは今日において広く知られている。
現在は同人・会員53名を擁し、一般出品者もあわせると水彩画の団体として決して小さな規模ではない。水彩人を目標とする者や、ファンの数も着実に増えているようだ。「内に向かって積み重ねた成果が、外へと届き結実した」と現代表を務める大原裕行は語る。7月11日には、第20回展記念画集『水彩は奏でる -「水彩人」による色の試み』が日貿出版社より刊行されている。
20年という長い期間、水彩画の本道を歩んできた水彩人。今後もこれまでの姿勢を一貫して保ち、水彩の可能性や在り方を他に追従することなく求める場であることを願いたい。「第20回記念 水彩人展」の募集概要は以下。
【募集作品】水彩絵具による未発表作品(アクリル系絵具は不可)
【大きさ】8号以上30号以内/Sサイズは30号長辺まで
【点数】2点以上4点以内(1点のみの出品は受付けない、額装はガラス板使用不可)
【出品料】10,000円 ※30歳以下は出品無料
【搬入日】2017年9月20日(木)10:00~12:00
【問合せ】水彩人事務所(千葉県流山市流山6-562 秋元由美子方/TEL・FAX:04-7158-1109)
【展覧会】第20回記念 水彩人展
【会期】2018年9月27日(水)~10月5日(金)
【会場】東京都美術館 2階第1展示室(東京都台東区上野公園8-36)
【TEL】03-3823-6921(会期中のみ)
【開館】9:30~17:30(初日14:00開場/最終日14:00閉場 ※入場は13:30まで)
【休館】10月1日(月)
【巡回】名古屋展:12月11日(火)~16日(日) 電気文化会館
【関連リンク】水彩人 公式ホームページ