光をたたえたような色彩と、ニュアンスに富み、生き生きとした筆致。洋画家・山内大介(1981年三重県生まれ、白日会会員、日展会友)が、「花」をメインテーマとした新作展を昨年に続き東京・渋谷の東急本店にて開催される。
山内は2007年名古屋芸術大学大学院を修了。2006年より出品する白日会展で受賞を重ね同会会員となり、本年は第94回展で損保ジャパン日本興亜美術財団賞、瀧川画廊賞をダブル受賞した。また、2016年に初出品初入選を果たした日展では、昨年の改組 新 第4回日展で特選になるなど評価を高めてきた。毎年のように全国で個展も開催され、美術ファンのみならず、その作品は知られるようになってきた。
今展には、「ひまわり」(F20号)やバラといった花々や、風景をモチーフとした人気の高いシリーズとともに、日展や白日会展で近年発表されるコンサートシリーズなどの新作約30点が展示される。近代洋画の魅力や歴史も思わす花のシリーズはもとより、取材と制作を重ねてきたコンサートシリーズの成果も思わす「コンチェルトの花」(M60号)なども見所だろう。
新しさをてらわず、けれども、作品にはいつも新鮮な風が吹き抜けるようなさわやかさが際立つ。そして、技巧と情感の絶妙なバランス感覚は、今展でも大いに発揮されていることだろう。作品の魅力がまっすぐに見る者へ届く、貴重な機会を楽しみたい。
【展覧会】「―MONDE FLEUR― 山内大介 油絵展」
【会期】 2018年12月6日(木)~12日(水)
【会場】 渋谷・東急本店 8階 美術画廊(東京都渋谷区道玄坂2―24―1)
【TEL】 03―3477―3111
【休廊】 会期中無休
【開廊】 10:00~19:00(最終日のみ17:00まで)
【料金】 無料
【関連リンク】 山内大介オフィシャルサイト