大槻圭子がパリでは初となる個展を開催/KEIKO ÔTSUKI Exposition

2019年02月25日 12:00 カテゴリ:最新のニュース

 

「エル・バウルの樹」212×123cm 筒描き捺染 インド極厚手ベージュ木綿

「エル・バウルの樹」212×123cm
筒描き捺染 インド極厚手ベージュ木綿

 

大槻圭子(1943年兵庫県生まれ、国画会会員、日本インテリアデザイナー協会会員)は、大胆かつ鮮烈な染織で国内外から注目される。

 

「いたずら坊主」  90×97cm 筒描き捺染 縦横スラブ

「いたずら坊主」90×97cm 筒描き捺染
縦横スラブ

かつて芹沢銈介(1895~1984)や柳悦孝(1911~2003)に師事した大槻は伝統技法を踏襲しながらも、何にも捉われない無国籍な表現を実現。そこには世界各国を旅して出逢った風景、文化、動物、その地に暮らす人々――多様ないのちの形が内在しているかのようだ。

 

近年はフランスの美術教育家マックス・ドゥ・ラルミナ氏(Max de Larminat)の勧めを受けて取り組む「いたずら坊主」(右)などエロティシズムを感じさせる作品や、自作の物語を題材に色彩の美とフォルムの勢い、流れを重視した作品に傾注する。

 

今回個展を開催するフランス・パリは、20代の頃から何度も訪ねた町。スケッチをしたり、本を読んだり、子どもからお年寄りまでたくさんの人と触れ合いながら穏やかな時間を過ごした。時には布地や絵画、骨董品を見て歩き、心惹かれる技術や色彩を参考にすることもあったという。

 

「そのパリで、自分の作品を展示し見ていただける機会が来るなど想像したこともありませんでした。今は正直、まだ戸惑っている状況です」と語る大槻。一方で、日本人とは異なるフランスの人々の感性や反応から多くを学び、この機にのんびりとした感覚と決別、より広い世界へ羽ばたきたいと、確固たる決意も覗かせた。

 

色彩溢れる花の都パリにおいても、大槻のダイナミックな染めの色形は観賞者の心に強く焼き付くに違いない。

 

(左)「ツバイジーメンの停車場から小路をぬって.....」140×113cm 筒描き捺染 インドざっくり手織シルク (右)「オレスンドの町にサーカスがかかった日」 350×107cm 筒描き捺染 太木綿No.6

(左)「ツバイジーメンの停車場から小路をぬって…..」140×113cm 筒描き捺染 インドざっくり手織シルク
(右)「オレスンドの町にサーカスがかかった日」350×107cm 筒描き捺染 太木綿No.6

 

【展覧会/Exposition】「大槻圭子展」KEIKO ÔTSUKI

【会期/Date】 2019年3月7日(木)~16日(土)  Du 7 au 16 mars 2019

【会場/Lieu】 エティエンヌ・ドゥ・コーゾンギャラリー(セーヌ通り25番地75006パリ)
       galerie Ėtienne de Causans(25rue de Seine 75006 Paris)

【電話/Tél】 06 47 21 86 17

【開場/Ouvert】 (月/lu)14:30~19:00 (火~土/ma-sa)11:00~19:00 (日/di)15:00~18:00

 

【関連リンク/Lien】大槻圭子 KEIKO ÔTSUKI

 


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