1990年より始まった「石空間展」の記念すべき第10回展が、新型コロナウイルスの影響による約１年の延期を経て、このほど開催される。

今展は彫刻家・大成浩（1939年富山県生まれ、国画会会員）を中心とする「アトリエ風」のメンバーと有志による展覧会。石による新たな造形表現・空間表現に挑むべく、石彫作家の共同アトリエとして相模湖近くに誕生した「アトリエ風」――その場所で切磋琢磨する仲間たちとの共通の目標としてスタートした今展は、30余年の歳月を経た今も変わらず、弛まぬ研鑽の成果を示す場として在り続けている。

出品作家は大成浩、菊地伸治、西村大喜、古島実、佐々木悦也、原透、田中康二郎、芝田典子、吉原周、石井尚志、鈴木茂、渡辺忍、大成哲、土屋勝、藁谷収、かん、中島香緒里の17名。それぞれが3点＋α（平面含む）を出品する。

自己と時代を問い続けながら、それぞれの現在地で絶えず石との格闘を続ける作家たちによる、圧巻の展観をお見逃しなく。

【展覧会】石空間展10

【会期】2022年8月10日(水)～15日(月)

【会場】日本橋髙島屋S.C.本館6階美術画廊（東京都中央区日本橋2-4-1）

【TEL】03-3211-4111

【料金】無料

【時間】10:30～19:30